とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

本質的に苦手

懸案だった通訳案内士の筆記試験が終わり、次は口述試験対策に移る。勉強を重ねていかないと。改訂された今年のガイドラインを見てみる。


・・やる気なくなってきた。全然受かる気がしない。


全国通訳案内士試験ガイドライン口述試験
https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/guideline30.pdf#page=8
(PDF注意。重い)


試験時間は10分。
内容は、
1)試験委員が読み上げる日本語を外国語訳し、その問題文に関連した質疑を行う「通訳案内の現場で必要となる知識等に関する外国語訳及び全国通訳案内士として求められる対応に関する質疑」
2)提示される3つのテーマから受験者が1つを選び、外国語で説明を行い、そのテーマについて試験委員と外国語で質疑応答を行う「プレゼンテーション問題」
の2パートで構成される。


2)は去年と同じ。1)は理解し難い日本語でゴチャゴチャ書いてあるけど、去年のと比べると、これからはより実践的なシチュエーションを踏まえて質問をしますよ、ということを言っているのかな。ふーむ。


あと合格基準点が6割から7割に上がっている。去年と同じ基準で採点されるのかどうか知らないけど、去年、6割はおろか多分5割にも届かなかっただろう自分が7割なんて目指せるんしょうか。ハードル高すぎ。


昔から面接が特に苦手だった人間が、こんな一番面接が必要な資格に執心すること自体がおかしいのかなと思ったり。そういえば昔TOEICに夢中になったのも、面接がなくて楽だったからだった。。


・・
愚痴るなみっともない。これから、個人レッスンとその復習以外の時間に何をしていくか。去年、独学で自己満足に浸り、現実逃避を繰り返し(雑誌読んだり、業務資格受けたりして)、失敗しただけに真面目に考えよう。

2018年度通訳案内士筆記試験

というわけで試験日。もう3回目だし深く考えない。粛々と受けるだけ。


阪急民の自分は洛西口駅から東に6キロ、会場の龍谷大学若草キャンパスまで歩いて向かおうと考えていたのだが、朝8時に家を出る時点でもう日差しが予想よりきつかったので、諦めて地下鉄十条経由で会場へ向かう。


フランス語 10:00−12:00
和文仏訳、仏文和訳、自由作文中心の問題構成で2時間みっちり。分量が多すぎて本当に疲労。全部埋め終わったのは試験終了5分前だった。


仏文和訳は2年前受けた時より分量が多く、出典も全部フランス語雑誌によるものになって難易度も相応に高く感じられたが、日本に関する記事ばかり選んであるところに出題者の苦労が偲ばれた。自分は大過なくこなす。L'ObsとかL'expressとか雑誌をたくさん読んでいてよかったな。


仏文和訳は、針供養の紹介と美術館マナーの問題に関するもの。難しかったけど一通り一応書いた。書くべき分量の割に回答欄が足りないのを何とかして欲しい。


自由作文は、帰省ラッシュ土用の丑の日御朱印集めについて紹介するもの。あまり時間ないので適当に書きなぐる。最後はグロッキーに。


通訳案内士のフランス語試験は、勉強しないと解けないけれども仏検のような奇をてらった問題は出ないという意味で安心感と爽快感がある。良問だと思った。(お前は何様だ)


記述式なので結果はまだ分からない。和文仏訳、作文は、2年前よりはかなり書けたかなという実感はあるし(文法は酷いままだけど)、多分大丈夫だと思うんだけど。。採点者が自分の汚い筆記体にキレないことを祈る。




通訳案内の実務 13:30−13:50 43点
合格基準点30点。過去問のない未知の試験対策をする不安もあり、直前に真面目に勉強した。


出題はかなりオーソドックス。5〜6時間かけて観光庁のテキストを一通りまとめれば何とかなる。法規の割合が予想より多かった。法務、旅行等の隣接領域の業務心得がある人はかなり有利だろうなという感じ。


3つ間違えたけど順当に通過。今年の難易度なら6割獲得はそんなに難しくないと思うが、この試験は年によってコロコロ難易度が変わるからな。。




日本地理 14:20−15:00 81点
合格基準点70点。満遍なく各地域から出題されていた。簡単な問題と難しい問題の落差が激しい。その露骨に難しい篩い落とし問題(軽井沢関係とか柿田川とか)をいくつか落とすが、西日本はほぼパーフェクトにこなす。しまなみ海道の問題が出題されて嬉しかったが、説明文にサイクリストの聖地とか書かれていて憤慨。あそこは歩くところなんだよ!

・・これも順当に通過。




日本歴史 15:30−16:10 72点
合格基準点70点。油断してた。すごく難しかった。
正答確認問題は、正答となる文章自体が難しく単独で断定できない問題ばかり、誤答消去法でしか答えを導き出せない問題が多くて戸惑った。文化史が思ったより出題されなかった上、いくつか出て来た年次順番問題をことごとく外し、点数がどんどん削られていく。。自分の知識を楽観視し過ぎて殆ど対策していなかったツケ。まぁ結果的に何とか70点台で踏みとどまって安堵。これは平均点落ちそうで合格基準点に調整入るんじゃないかなあ(無責任な事言えないけども)。




・・ということで多分4つ全部受かったはず。今年も2次対策へ向かう。


個人レッスンのスパルタ先生が9月いっぱいまで関西にいてくれるというので、滞在期間ギリギリまで面倒を見てもらうことになった。

罵詈雑言で覚える日本地理

仕事で喰らった震度7の余震が続いてヘトヘト。どこまで行っても後始末が続いて苛々してきた。でも・・通訳案内士試験対策もやらなきゃ。


日本地理が不安になってきた。
勉強にグーグルマップを使う。演習で間違えた観光サイトについて、写真や評判を見ながら復習をしていく。スマホでもって、どこでも気が向いたときに復習できるのが良い。


数多の人が5段階評価とコメントを付けているのだが、これが色々ためになる。その中でも1つ星や2つ星にいろんな罵詈雑言が混ざってて面白いことに気付く(性格悪い)。


・トイレに紙が入っていなくて詰んだ。
・食堂でカレー頼んだらレトルトより不味かった。
・駐車場から300mも歩かされて不愉快だった。
・駐車場が塞がっていたので仕方なく路駐していたら駐禁とられた。
・階段の傾斜が急すぎで同行者がダダをこねたので登れなかった。


とか、逆恨みが面白い。名前晒して書いている人もいる。(本名かは知らんが・・)。これから、観光地はネガティブイメージに紐付けて、お土産屋が鬱陶しい××城とか、トイレが臭い××渓谷とか、そういう風に紐づけて覚えよう。

ワールドカップの残照

サッカーの代表戦は、フランス語学習者としてフランス代表に心情的に肩入れしている。先のワールドカップロシア大会で優勝を勝ち取った時は本当に嬉しかった。


でも、せっかく優勝したのに自分とフランスを繋ぐ唯一の窓になるスパルタ先生(フランス人)がサッカーに(というかスポーツに)全然興味を示してくれない。うーむ。。


そんなわけで、その喜びを消化しきれない中途半端感が少しあったのだが、この新鮮で色彩鮮やかな感慨も、他のサッカー大会の思い出のように徐々に色褪せてきている。。仕方のないこととはいえ、少し寂しくなった。


もっとこのワールドカップの残照を浴びておきたい。せっかく優勝したんだし(もう二度とないかもしれないし)、この感慨をフランス語学習に絡めて残しておきたい。。
ということで、紀伊国屋の洋雑誌コーナーで各雑誌のワールドカップ優勝記念号を買ってじっくり精読することにした。


Paris Match [FR] No. 3610 2018 (単号)

Paris Match [FR] No. 3610 2018 (単号)



幾つかの選択肢の中で、一番内容がギッシリ詰まっていた(というか、雑誌全体がワールドカップ仕様になっていた)PARIS MATCHを購入。
エンバペ、ジルー、グリエズマン、カンテ、ポグバ、パヴァールや、監督デシャンも含め、代表に係わる人たちの読み物が80ページ以上ギッシリあって本当に面白そう。


通訳案内士の試験勉強の息抜きに毎日少しずつ読む予定(大丈夫なのか本当に)。久々に雑誌買ってトキめいた。今から凄く楽しみ。(ナナはガイドが終わったら読む。。)

いつの間にあと3週

不祥事のダメ―ジをずっと引きずっているが、8月19日の試験は容赦なく近づいてくる。通訳案内士の筆記試験。3度目の夏。


正直、今回は2年前のやり直しがメインでモチベが上がらない。それでも試験対策はしっかりしないと。真面目に対策しないと受からない。


1次試験4科目の現状について。


通訳案内の実務。
新科目。電車の中、スマホでPDFテキストを何度か読んだけど、どうしても寝てしまう。当たり前の事ばかり書いてあって本当につまらない。(※あくまで個人の感想です)
まぁ人命優先、多様性尊重でガイドしなさいということか(超意訳)。何でこんなのを試験科目にしようと思ったんだろう。一般常識の範囲追加で充分だと思うけど。。
仕方ないので直前に想定問題を作って去年の一般常識対策みたいにまとめエントリー作ろうと思う。6割で合格だけど気が抜けない。


日本歴史。
前回も使った教科書で復習中。文化財、宗教史、文学史で半分は点が取れるので、映像資料も使いながら抑えていくのが大事。飛鳥、白鳳、天平弘仁貞観、国風、鎌倉、北山、東山、桃山、元禄、化政、明治それぞれの文化の特色を頭に叩き込むだけ。目処は立ったかな。


観光地理。
去年、超難化して阿鼻叫喚だったらしいですね。今年は去年の反動で易化すると良いなと思う(他力本願)。基本的に丸暗記マター多く、雑学の素養を加味したテストで、勉強の成果がストレートに点に結びつきやすい。今ごろ集中して時間を投下し始めた。2年前おざなりだった北海道、東北地区と、国立公園、あと観光庁企画ネタは重点的に。


フランス語。
スパルタ先生とレッスン中。先生が、日本のトピックについて色々聞いてくるので、全く知らない人に言って聞かせるように話す。質問が素朴なので気が抜けないし適当な事も言えない。


先生「花札って何ですか?」
自分「日本製のトランプです。日本の花をモチーフにしています、例えば桜、菊、百合、柳など。色々な遊び方があります。」
先生「どんな遊び方がありますか?」
自分「タワーを建てて皆と高さを競います。自分は30段まで建てた事があります。」
先生「あなたの話は全然面白くないので私を苛々させます。真面目に教えて下さい。」
自分「・・えーっと、名前知らないけど札を交換しながら点数を集めたり。あと、おいちょかぶとか。」
先生「そのルールを教えて下さい」
自分「・・忘れました。そもそも花札は爺臭くてやくざの遊びというイメージで一般的でありません。特に、若い人には馴染みがないでしょう。個人的にはやくざ映画のイメージと結びつきます。」
先生「やくざ映画って何ですか」
自分「伝説のスターの高倉健が演じるヤクザを主人公にした古い映画です。どこかで仲間や恋人のために暴れて、花札で事件を解決するのが大体の筋です。」
先生「そんな話が面白いんですか」
自分「見たことありません。」
先生「・・・」
自分「・・・」


色々と説明して来たし復習もそれなりにやった。それ以外でも2年前から読解力、表現力共にかなり上がっているし、蓄積がある筈。1次は受かるだろ。。


・・
今年は、8月13日、14日、15日が会社の夏季休暇。16日は有休取得するが、17日金曜日がどうしても休めないのが残念。お盆にどれだけ勉強を積めるか。。

震度7

前のエントリーを書いた後、会社で、いや自分の部署で、震度7級の不祥事が発覚して、職場も自分もずっと混乱している。


島耕作の世界でしか起こりえないと思っていたことが普通に起きた。職場の皆が正常性バイアスに嵌っていた。ブラックスワンは普通に身近にいたのでした。


あり得ないと思っていたことも、実際に起きてみて初めてあぁ普通にあり得ることなんだって納得できるというやつ。。


歳をとってくると、会社でどんなことが起きても、私生活に支障をきたすような動揺を受けることなどもうないと思っていたけど、やっぱり震度7クラスになると別で。


明日から無期限で外部の人間を招き入れての監査を受けなきゃいけない。個人レッスンは続けているけど、正直、ナナの講読がどうとか、通訳案内士試験がどうとか、そういう場合じゃなくて、今は溜息しかない。むー。

2018年度仏検1級2度目の敗北学習記録

polala.hatenadiary.jp


だるいけど、去年の仏検1級不合格から何をやったか残しておきます。

考えてみると、今回も通訳案内士試験の片手間で受けてたし、どこか試験をナメてました。去年7点差だったことに、どこか甘えがあったんだと思います。

1級は真面目に対策しないと受かりません。通訳案内士に受かったら、もう受けないつもり。でもよくやったよ俺。



Science et Vieとか、African Businessとか、L'Obsとか、L'Expressとか、去年から色々な雑誌を読んできた。読解問題に役に立ったとは思うけど、去年からある程度解けていたので、あまり伸びしろはなかったかなあ。


L'Assommoir (French Edition)

L'Assommoir (French Edition)

Amazon
ゾラの「居酒屋」。大惨敗を喫したガイドの面接試験の後に読む。「ジェルミナル」の主人公エチエンヌのお母さん、ジェルヴェーズ が主人公。むせ返るような庶民風俗の生々しい記述と、救いがありそうでない結末に圧倒される。これは「ナナ」も読まなきゃと思って、今読み始めたところ。楽しみ。


瞬間翻訳訓練をする - とにかくフランス語を勉強する
瞬間翻訳訓練をする第3ステップ2 - とにかくフランス語を勉強する
去年の通訳案内士試験対策。こんな訓練していて間に合うわけないのに。仏検1級1次にはほとんど関係ない部分だと思う。


体験レッスンを受ける - とにかくフランス語を勉強する
1月から個人レッスンを受けている。今も通訳案内士試験を目指して継続中。主には通訳案内士対策だけど、ディスカッションなどもして1級2次対応も考えていました。これは思い切ってよかった。スパルタ先生に会って世界が広がりましたね。


和文仏訳講座も始動する - とにかくフランス語を勉強する
アンスティチュフランセーズの通信添削の中の、上級和文仏訳講座を1ターム(10回分)しました。仏検1級を思いっきり意識しての活動。色々参考になる部分もあったけど、問題が難しすぎるし時間かかるのも難。フランス語でプロを目指す人用じゃないかなあ。

・・よくこの勉強量で受ける気になったなという感じ。


(追記)
2019年、リベンジしました。

polala.hatenadiary.jp

ナナを読む

先のエントリーで、通訳案内士試験にリベンジするべく、二次試験対策をレッスン講師と練った。今からやれることをやろうということ。


で、レッスンのない日は何をするか。色々迷ったが半年ぶりに小説を読むことにする。ずっと仏検用に勧められた雑誌ばかり読んでいたけど何か物足りないというか、没入できる何かを欲しくなったというか。。


ガイド試験を目指すと決めた2年前まで、フランス語を学ぶ喜びを小説の書取に見出していた人間なので、資格の刺激と、小説の刺激の間で揺れ動く中で、また小説の方に回帰したくなったというか。。


本能的な欲求(大袈裟)に抗わない。とにかく「ナナ」を読みきることにする。本は買わない。Wikisourceをプリントアウトするだけ。




「ナナ」は、自然主義の大家エミール・ゾラの作品で、「ルーゴン・マッカール叢書(大河小説シリーズのようなもの)」20作品群の9つ目にあたる。同じくゾラの「ジェルミナル」「居酒屋」を読んで来たからには、これも攻略したいなと思っていた。


「居酒屋」の主人公ジェルヴェーズ・マッカールの娘、「ジェルミナル」の主人公エチエンヌ・ランティエの妹、にあたるナナが主人公ということで、本当に楽しみ。ナナは「居酒屋」にも幼少の娘として結構登場してたな。


・・通訳案内士の一次試験4科目試験対策は、直前の監獄合宿の際に一気に片づけることにする。これで一次で落ちたら目も当てられない。

まだまだ続く

仏検が終わり、プライベートレッスン講師のスパルタ先生に残念な不合格報告をしつつ、これからどうするか話し合いをした。


個人的には貴重な先生だと思っているので、先生が関西にいる間はガイド試験の面接試験対策の方向に特化して鍛えてもらえないかとお願いをして、取り敢えず夏いっぱいまで契約を延長してもらうことになった。


授業の内容は変更。先生から日本の観光、歴史、文化、風俗分野についての題材(「着物」「俳句」「鰻丼」とか色々)を無作為にガトリング砲のように繰り出してもらい、説明を返しつつ、圧迫質疑を受ける流れにする。通訳案内1000本ノックみたいなもんだ。


今度の通訳案内士試験は本当にどうしても受かりたいので(仏検も受かりたかったけどさ・・)、そのためにも真面目にどんどん批判、罵倒、提言をして欲しいというお願いをした。


ただ日本語を全く理解しない先生なので、面接の一つの要件である逐語訳の訓練が出来ないのは問題。この先生のレッスン料が破格なのは、その理由に因るところが大きいんだけど、そこは自分で何とかしなきゃいけない。


後はボランティア式実地訓練が出来れば。。ガイドが発揮すべき色んな要件(語学力だけじゃなくて、ホスピタリィとか、マメさとか、そういうの)も学ばないとダメだなと思案しつつ、案内対象に先生の人脈紹介待ち。期待せずに待つ。