とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

収束が見通せない

2020年の通訳案内士試験についてのJNTOからのリリース。

【お知らせ】2020.4.8付
2020年度の全国通訳案内士試験筆記試験は、2020年8月16日(日)を予定しておりますが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、全国通訳案内士試験の実施の可否について検討を進めております。全国通訳案内士試験ガイドラインにつきましても改正の有無を含め、検討中でございます。試験実施に関する情報が確定次第、速やかに観光庁及びJNTOのウェブページにて公表いたします。ガイドライン改正につきましても情報が確定次第、同様に公表いたします。

 

・・例の件の収束が全く見通せない現状、今年は中止するしかないわな。早く決断して下さい。

カミュのペストを読む

とうとう自分の会社もテレワーク、輪番制出社を導入することになって急な準備にバタバタ。

本当にやるべきこと多く、その忙しさにかまけて、フランス語の勉強の情熱もすっかり失われてしまった。

あと現状、今年の通訳ガイド試験が本当にあるか分からないのも辛い。正直、実施は厳しい気もする。だからなんか燃えない。モチベーションを保てない。

ボランティアガイドをしようにも、このご時世にツテを頼ったり辿る気力もなく・・

 

・・・

そんな中、カミュのペストが売れてるという記事を見た。

こんな形で、この小説が脚光を浴びる日が来るとはね。自分がディクテ学習法にどっぷり嵌り始めていた時に挑みたいと思っていたんだけど、もう7年前になるのか。。

 

・・急に原典が読みたくなった。経験を積んだ今なら読めるんじゃないか?Amazonでポチろう。

・・Kindleで112円。安いなー。それにKindle専用の500円引きクーポンを用意してくれるのだと。実質タダじゃん。。

La peste: D'Albert Camus : intégrale

La peste: D'Albert Camus : intégrale

  • 作者:Camus, Albert
  • 発売日: 2020/03/18
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
 

 

・・というわけで急だけど、明日から朝活を再開して、ペストをじっくり読み進めることにした。

日本語版は併用しない。読了に何日かかるかなあ。どこかで挫折しそうな気もする。まぁそれでも良いや。楽しみ。

いつかまた会える

スパルタ先生と久々に交信。62回のプライベートレッスンを通じて、自分にフランス語会話を一から手ほどきしてくれた恩人。

 

この先生とのレッスンには良い思い出しかない。フランスという存在を身近に感じられるようになったし、独学マンネリだったフランス語学習が飛躍的に楽しくなった。2018年のフランス語学習は本当に楽しかった。

 

先生とは、昨年に仏検の報告をして以来、しばらく連絡を取っていなかったが、久しぶりに連絡が来た。コロナが流行りだす前にフランスを脱出していて、今は妹とワービザでカンボジアに来ているのだという。へー。

4月には、同じく妹と日本にも立ち寄る予定だったのだが、このような状況なので今年は諦めますとのこと。お好み焼きが恋しいとか言いやがる。今年会えなくて残念だけど、来年はどこか案内するからな。

 

あと、今年もガイド試験にまた落ちたって報告したら、急に真面目なトーンで、

「深刻になり過ぎないでください。残念なことだけど、そんなことは長い人生で見れば些末なこと。あなたがフランス語を大好きなこと、熱心に毎回課題克服に取り組んで色々と克服してきたこと、そして初回のレッスンから大きく進歩してきたことは幻ではない。あなたは、もうすでに十分にたくさんの知識や経験を得ている。もっと今をエンジョイしてください。またレッスンの時みたいに色々なことで議論したいですね。会えるのを楽しみにしています」

・・俺より一回り以上年下なのに、思いやりに満ちた内容で沁みる。

何度でも再立ち上げする

フランス語の勉強再立ち上げしなきゃな。。

取り敢えずガイド試験の再起にむけて、フランス語に接触する機会を維持しておかないと。

購読している科学雑誌も溜まってきたし、読みながら対策を考えていこう(何すればいいのか全然思いつかないけど。。)

 

あと某SNS上で頑張ってフランス語の勉強報告を続けている方々、有難うございます。何か読んでで自分もやる気が出てきた。

イタリア語体験入学を終了する

3週間の間、毎朝1時間イタリア語の勉強を続けた。本当は週1くらいのペースで、イタリア語を一から学ぶ喜びを色々書き綴ろうとも思ったのだが、コロナウイルス禍で総務業務が忙しくなる中で消耗して、そんな気分にもなれず。そうこうしているうちに、一通りやりきってしまった。取り敢えずこれで一区切り。

 

イタリア語 (世界の言語シリーズ13)

イタリア語 (世界の言語シリーズ13)

 

 

図書館で調達したこの本、途中で返却期限が来たので1回借り換えをしたが(本当にセコい)、素晴らしい本だと思う。

この本の著者は、語学の入門書をかなり研究したんだと思う。豊富な例文、丁寧な規則解説・例外事項の説明、愛らしい挿絵、イタリア文化トーク、分かりやすい図解など、入門者を飽きさせない、挫折させないように丁寧に作られている。

(随所にある演習用のエッセー崩れみたいな文章には、皮肉っぽい内容のが多くて、イタリア人っぽいなあと思いながら、読み進めていた。)

最初の発音の解説から最後の難しめの童話の読解まで、綺麗に、体系立てて、順を追って説明が加えられていくのが良い。

ゼロから新鮮な気持ちでイタリア語に向き合うことが出来た。本の最後にある、何とも言えない味わいの童話(というか寓話)を読み終えて、あぁやっとイタリア語も1合目に入ったのかなあなんてことを考えた。(今の自分のフランス語は何合目くらいだろうか)

とにかくフランス語を学んだ後に勉強するのは凄く進めやすい。同じロマンス語系の学習比較対象があるだけで全然違う。 法、時制の概念の理解を殆どすっ飛ばせたのは大きかった。(肯定文にも接続法使うとかいくつか違いはあるけど)

発音自体はフランス語と違って黙字がないので、さらにロジカルで読みやすい。音声で辞書アプリの検索のするときとか、片仮名のように読んでも普通に認識してくれるし。フランス語だとそうはいかない。名詞の性別単複の規則も明快で、これも分かりやすい。

主語を省略できるという部分には違和感があったがすぐ慣れた。単語も9割近くが同一語源ということで、かなりショートカット出来ている(フランス語の単語にはゲルマンやブリテンの語源が混ざってるのもあるから、全然違うのも結構あるけど。。)

辞書はアンドロイドで、FR-IT辞書というのをダウンロードして使っていた。イタリア語を読むと、フランス語の訳が出てくるので、それで大体文法のどの部分が、どう対応しているのか分かるようになってる。日本語を介して勉強するより、フランス語を介して勉強する方が進めやすい。

 

・・けど、文法の原則が分かっても、文章を理解したり、自由に操れるかどうかというのはまた別の次元の問題で・・。克服するには長くじっくりと勉強するしかないんだろうな。

 

・・イタリア語も面白いんだけど、ここから次のモチベが湧いてこない。今回は語学を学び始めた頃の新鮮な気持ちを味わいたいということがきっかけだったから、新鮮さがなくなってきたら燃料がなくなるのは見えていたこと。ということで取り敢えず今回はここで区切り。

 

・・フランス語の通訳案内士試験を、もう1回だけ受けたいなと思い始めている。どうせ無駄なのは分かってるんだけども。もう忘れた方が良いんだとも思うけど。

イタリア語を少しだけ勉強する

イタリア語を期間限定で勉強してみる。

・・今まで勉強してきたフランス語と違う言語をのぞいてみたいなと、去年くらいからずっと思っていて、それを行動に移す。

本当はハングルとか、アラビア語とか、スワヒリ語とか、今までと全然違う系統の新しい言語を学ぶというのも少し考えたのだが、疲弊した今の自分にはしんどいかなと。

今まで培ってきた自分のフランス語のカートリッジが、同じ系統の言語にどこまで通用するか見てみる方向にシフトチェンジした。自分のフランス語の知識と混同を起こさないか少し気になったのだが、今まで結構勉強してきたし多分大丈夫だろう。

別に、伊検を取りたいとか(下手に下位級取ると上位級取りたくなって嵌る)、イタリア語通訳ガイドになりたいとか(もういい)、FIFAの代理人になりたいとか、そういうのはないし、フランス語との差異を楽しみながら少しずつ進めたら。

 

で、早速、地元の図書館で参考書を調達。

イタリア語 (世界の言語シリーズ13)

イタリア語 (世界の言語シリーズ13)

 

 

323ページの肉厚なテキスト、例文が豊富で、イラストやコラムも多く差し挿まれているのが気に入った。CDも2枚入っている。取り敢えず本を一通り網羅するのを目標に。

辞書は携帯無料アプリの伊仏辞書で対応。センテンスを入れてもちゃんと訳してくれるのが良い。

・・1円も投資してない。出だしからこのケチさ。全くやる気なし。

2019年度通訳案内士口述試験結果

・・ダメでした。

今年は、スピーチとシミュレーション問答はまぁまぁだったけど、和文仏訳で思いっきり詰まって、内心自信のあった2018年より大幅に後退した印象だったので、きついだろうなとは思っていた。

合格率8%、フランス語の合格者は21人でさらに減少。この難易度を見たら、若い人は受けたくなくなるよな。試験会場が年配の方ばっかりだったのが凄く気になった。

それにしても指導していただいた先生には申し訳ない思いでいっぱい。

 

さて・・これから。

 

アルテを見る

もう全然、フランス語も勉強してないけど(ブログの題名変えなきゃな)、最近はフランスの放送局Arte(アルテ)のルポルタージュを見るのが好きで、20~30分くらいのものを探して、通勤の行き帰りに毎日のように見ています。

 

日本だと、NHK教育で土曜の夜にやってるETV特集が近いだろうか。あれの国際版みたいなやつ。日の当たらないマイノリティーにフォーカスするが、作り手の主張は殆ど盛り込まず、ただ横から照らすだけというスタンスは徹底している。

最近の題材の例としては、

大手SPAの搾取に消耗しつつも、闘争のために立ち上がったバルカンの下請け縫子さんの戦いの立ち上がりを描いたもの。

 

性別が理由でオフィシャルには就業が禁じられているという、ロシアの女性トラック運転手たちの貧しくも厚かましく飄々と生きる日々を追ったもの。

 

30年前から一人で立ち入り禁止の無人島に勝手に住み込んで、島の自然を守り続ける、あるイタリアの老人の営みをフォーカスしたもの。

など。

吹き替えは平易だし、散発的に分からない単語が出てきても、映像があれば話の大筋は何とか理解できる。

 

・・こういうルポを見ていると、世の中って、時に、常人の理解が追い付かないほど不定形にぶっとんでいで、自分が今まで抱いていた認識など、固定化して上滑りした概念的なものに過ぎなかったんだなあと気づかされる。これからもフランス語(学習)を通じて、何か自分に新しい気付きや、面白い知見を与えてくれるものがあれば、積極的にブログに取り上げていきたいと思う。

2019年度通訳案内士口述試験

口述試験の日。3度目の挑戦。大阪と東京の強行往復でかなり疲れた。

試験は・・去年よりできなかったな。。プレゼンも、訳出も難しくて中途半端になってしまった。正直70点は厳しいと感じた。どうも30秒という短い時間でプランを考えるというのが自分の鈍い頭には向いていないようだ。

 

・・結果が厳しくても、これでフランス語学習は一区切りにすると決めていた。取り敢えずゆっくり休みます。

現場で案内練習をする4(仁徳天皇陵、堺市博物館)

前回のレッスン後、レア先生から打ち切りを示唆するメールをもらった後、先生と色々意見交換をした。

先生から見ると、何故、自分は、難しい単語をよく使ったりするのに、基本的なセンテンスのところで急に詰まったりするのか理解できないらしい。で、それは技術的というより精神的な心のありようの問題なのだろうと決めつけてしまっていたようだった。

自分からすると、そういうのはむしろ読み書き偏重の独習から入った人間特有の技術的な問題だと思うんだけど。。多分、自分は、まだまだ普段のフランス語の発語の練習が少なくて、フランス語で物事を考えられる頭になってないのだとは思う。

 

まぁ紆余曲折あったが、先生の心変わりもあって、当初の約束通り、あと2回我慢してレッスンを受けてもらうことになった。今回は堺市の方へ。

レア先生と三国ヶ丘駅で待ち合わせも、大阪市内からくるはずの先生が乗る電車を間違えたとのことで、約束から40分以上遅れてきた。阪和線はちょっと難易度高かったか。。ビックリしたのは来るなり普通に謝ってきたこと。フランコフォンの方がDésolée(申し訳ない)という単語を使うのを初めて聞いた。1人目の先生も2人目の先生も、どんな悪いことしても使うところ聞いたことなかったのに。

 

・・気を取り直して、三国ヶ丘駅から古墳の周りを散歩しながら、仁徳天皇陵の南の入口へ向かう。古くから開けていた堺の、一戸建てが多く並ぶ閑静な住宅街を抜けていく。色々な住宅様式が立ち並ぶ街角を見て、先生のテンションが高い。こういう方面に興味あるんだな。

 

 

仁徳天皇陵へ。といっても南側の入口付近しか入れません。世界遺産としては寂しい感じ。

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仕方ないので言葉でフォロー。古墳の規模、古墳時代の背景、あとは陰謀論めいた話なども加えながら説明を加えていく。Wikiで真面目に調べた知識を小出しにする感じ。

 

その後、古墳南側の堺市博物館へ。

入館料が200円の小さめの博物館。VR古墳見学という出し物だけが800円という結構な値段で提供されていて惹かれたが、上映時間が合わず残念。

粛々と館内の案内をする。さすが歴史文化都市の堺市、古墳、土器、自由都市、港湾、鉄砲、茶器あたりを強調する趣向で幅が広い。先生も先週より興味深く前向きに付き合ってくれているし、案内練習もやりやすい。

今日は本当に良い練習になった。博物館は、色々な展示が次から次へと押し寄せてくるし本当に難しい、でも楽しい。詰まりそうなところも、自分の教養を総動員したり、色々な用法の言い換えを図ったりしながら、何とか乗り切った。

 

・・先生の講評。自信が出てきたことと、中途半端に日本語を挟む変なクセもなくなったのは良い。意味不明な空白も減った。あとは話し方にメリハリが欲しいねとのこと。。

来週が最後のレッスン。そして試験に突入します。