とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

貿易実務検定の冒険

朝一で社長に呼ばれた。
「××君、この海外工場の取引開始申請なんだけど決済条件分かってる?」
「L/Cといえば、信用状を発行して銀行から・・」
「イヤそんな事聴いてなくてさ、何故加工賃だけをL/Cで払うんだよ」
「・・・・分かりません・・」
「稟議通すなら、書かれていることくらい全部把握してから回してくれよ。
君は担当として許可しているんだろう?」


社長の指摘は的確で、ぐうの音も出なかった。
凹むというほどではないが、色々考えさせられた。


総務の中で得意分野と呼べるものがさしてない自分だが、
貿易は特に弱い分野で適当に確認するフリして回付していた。
時々頼まれてINVOICEとか契約書の中身とかを
和訳してあげた事はあったが、知識も経験もほぼゼロに近い分野だ。
そういうイイカゲンさを社長にストレートに突かれてしまった。


人は無知に向き合って無恥から脱却できる。何かテキスト探してみようか。
思い立ったが吉日、家に帰ってから早速、貿易管理、貿易実務等の用語で
ググったりして色々検索していた。


その時、不意に貿易実務検定という試験があることを知った。
今の自分にはうってつけだなぁ。受けてみようかな、
勉強する動機付けに資格は良い。英語も続けるから片手間になるけど。


だが、まず試験の締切を見て焦った。6月18日午前0時だった。
あと申込終了まで2時間半しかない。これを逃したら次は11月になる。


試験日は7月3日。勉強期間2週間かぁ。
級はA、準A,B、Cの4つがあって、今回は準A、B、Cの3つを開催と。
C級は何となく簡単そうだ、何となくだけど。B級は2週間じゃ無理?
うーん・・ここで自分の中のマゾの悪魔が騒ぎ出す。
チャレンジして後悔しろよと自分を強く促す。こうなると止まらない。


2週間くらいB級目指して無茶するかぁ。
C級目指して自己満足するよりもB級目指して落ちた方が
勉強になるような気がする。取って自己満足に浸る資格じゃない。
貿易について知りたいからひそかに勉強するのだ。
じゃぁB級で玉砕したって良いじゃん。勉強する事が大事なんだから。


と自分を奮い立たせようとしながらもまだ迷っていた。
かっこいい事言っても落ちる前提で受験料6900円はハードルが高い。
ネットで色々検索しながら受験するために有利な材料を探す。


テキストは結構分厚くて高いのが多い。大変そうだ。
B級の合格率に着目する。前々回は50.3%、前回は36.9%。
なんだ、簿記より高いじゃん。それくらいなら何とかならんか?
よし申し込むかぁ。23時40分になって踏ん切りがついた。


で、ネットの受験申込フォームに行った瞬間愕然とした。
入金を先に済ませていないと申込できない。この時間にどうしろと・・
というわけで、自分の貿易実務検定の冒険はとりあえず終わった。


それでも貿易実務のテキストは何か買って勉強しようと思うが
じっくり本を探してみる。で、英語に侵食しないスタイルを考える。
長期計画でこれ以上勉強量を増やすと絶対に挫折するし。
取り敢えずは精読、英作文を確実に続ける。欲張ってはダメだな。