とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

映画でも異邦人




洋物の映画ファンなら常識なんだろうか、異邦人がイタリアで60年代に映画化されていたことを知る。
何故フランスになく、イタリアなのかは良く分からないが、監督のルキノ・ヴィスコンティは、有名な人なんだな。


小説自体、映像情報的には明瞭なのに、話の中身が逆に、解釈の余地を随所に残した妙な難解さに溢れているので、これを映画するのは大変だろうなと思う。


動画をパラパラって見たけど、主人公が自分の想像よりもかなり歳上で落ち着いた感じに見える。これはこれでありか。
場面場面の情景は、自分が思い描いていたそのまんま。読んだばかりだから、このシーンではこの出来事があったと映像の断片から話の筋が鮮明に浮かんで来る。


先に映像見なくて良かった。間違いなくムルソー、マリーとか、登場人物のイメージが先に固まってしまっていただろうし、想像する楽しみがだいぶ萎んでしまっていたと思う。


あと後半の尋問や裁判のシーン、イタリア語の喧嘩腰のような、滑りの良い口調の連続が凄くマッチしていて良い。
イタリア語ってフランス語と文法や単語は似ているらしいけど、映画を見るとリズムや発音の違いを強く意識させられる。動画上の字幕は多分ポルトガル語で、また違う言葉なので、発音から単語を拾って違いを感じるのは無理だけど・・


まぁイタリア語にはイタリア語の違う世界があるんだな。こっちも難解なんだろうな。うーむ(結論のない強引なまとめ)