とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

トレヴ(trêve)の意味

2013年の凱旋門賞
優勝はフランス3歳牝馬トレヴ。楽勝。一頭格が違いすぎ。オルフェーヴルは昨年に引き続き2着。残念でした。



Prix de L'Arc de Triomphe 2013 - Trêve (Thierry JARNET) - Orfèvre - Intello



最近殆ど競馬を見ていない自分でも、凱旋門賞だけは見る。高校大学の頃に嵌っていた競馬ゲームで、ウイニングポストや、ダビスタでも分かりやすい目標だった凱旋門賞。自分の箱庭では100回以上勝ったけど、実際の競馬は難しい。


トレヴ(Trêve)というのは、フランス語の女性名詞で「停戦、中断」を意味する言葉で、「保障、契約」を意味するフランク語のtreuwaという言葉が語源です。
いずれ戦闘を再開することを前提とした一時的停戦のために用いられ、本格的に休戦することを前提にする時は別に、アルミスティス(Armistice)という単語を用います。


この馬は、母Trévise(イタリアのトレビゾという都市のフランス語読み)、祖母Trevillari(多分曾祖母から連想した造語でトレヴィッレ人みたいな意味?)、曾祖母Trevilla(イタリアのトレヴィッレという村)に連なる系統ですが、意味が全然つながっていないので、単に"Trev"で始まる単語を探してきて充てただけではないかと推測します。


欧米はこういった語呂合わせで系統をつないでいくことがよくあります。


この単語は、カミュの「異邦人」にも「転落」にも出てくる単語で覚えていました。特に異邦人では情景描写の格となる重いキーワードだし。


ちなみにカタカナでトレヴと言ってもフランス人には全く通じない。レはRの発音なので、破裂というかウガイをしないといけない。トレヴというよりトゥグェヴの方が近いのかな?


ってこんな事覚えても何のトリビアにもならん。