とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

舞台の記憶

田園交響楽の舞台はラ・ショー=ド=フォンという、フランス国境に程近いスイスの都市の近くにある田舎の村らしい。


小説にはその話の舞台と、それにまつわる克明な印象というか記憶が付きまとう。
異邦人で、主人公を地獄に誘ったアルジェの異常な暑さであったり、人間の土地で、サンテックスを追い詰めたアフリカの砂漠の厳しさであったり、ボヴァリー夫人でエマの堕落の対比として存在したルーアンの荘厳さであったり・・


そういう舞台装置の記憶みたいなものは読み終わってから長い時間が経っても強く頭に刻みこまれていて、小説に対する思い入れを形作っている。自分の場合、書き取りしながらゆっくり(というかダラダラ)進めているから尚更に深く、強く。


語学の勉強的には役に立たないかもしれないが、小説を書き取る上での一つの大きな楽しみ、モチベーションにはなっている。


田園交響楽の舞台がどんな色彩を見せてくれるか・・
今作はかなりセリフが多いので、どこまで風土的な言及と物語的関連があるか分からないけど、楽しみにしたい。


あとは、パリを舞台にした小説も読んで見たい。色々あるだろうし読んで見ようか・・(女の一生の最後の方で少しだけ出てきたけど)。あとプロヴァンス地方のも。色々探そう。