とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

ボヴァリー夫人とパン屋を見る


7/11(土)公開 『ボヴァリー夫人とパン屋』 予告篇



表題の作品を見てきた。ボヴァリー夫人は、去年の8月から今年の3月まで半年以上の間、書取に取り組んだ思い入れのある小説。


ボヴァリー夫人友の会会員として、オマージュ作品はしっかり見るべきだろうと劇場へ足を運ぶ。混んでいたら嫌だなと思って平日金曜の夜を狙った。


会社の社長も営業トップも来週から普通に2週間休むので月次の進行が繰り上がる中、仕事をぶち切って会社を定時に抜け出す。気持ちいい。


60席のシアター、客の入りは5割程度。全然休日でも大丈夫だったな。フランス4週連続1位のブランドなどこんなもの。
・・
(以下ネタバレ含む)


面白かった。ヒロインのジェマは魅力的で肉感的でエロかった。話は結末がかなりぶっ飛んでた。けど素人が文章にしても陳腐になってしまうので書く気にならん。


小説のボヴァリー夫人に似すぎるヒロインの境遇を心配する隣のパン屋というのが話の本筋だが、あまり小説の設定をなぞり過ぎると話が堅苦しくなりすぎるので、その辺は設定が似すぎず離れすぎずというのがよかった。


小説の不倫相手ロドルフとレオンを足して2で割ったような感じの不倫相手とか、ジェマにはエマと違って職業を持たせて有閑と散財の記述を控えめにしたこととか。
もしかしたら原作との対比におけるメタファーみたいなものが色々あるのかもしれないが、自分には分からなかった。


語学的には、映画の中のボヴァリー夫妻のフランス語は、ロンドンから移住してきた設定なので拙い部分もあったりして分かりやすかった。それでも俺より全然喋れるけど。


主人公マルタンによるナレーションも朗読調でゆったり。嗄れ声が渋くて良い。


最初知らないうちに、簡単なナレーションやセリフを脳内でアルファベットに変換しながらディクテっぽい事をしている自分に気づく。
・・これは病気だ、ディクテ病。徐々に話の中身に集中するようになってきて治ったけど。


とにかくフランス映画を劇場で見たのは初めて。また機会あれば色々チャレンジしたい。1000円出してテアトルシネマグループの会員になった。