とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

映画版ジェルミナルを見る

ジェルミナルは3回映像化されていて、最近だと1993年版の映画があるらしい。


早速見てみた2時間半の超大作。ぼんやりザッピングしていたが、セリフは明快に聞き取れたり、あまり聞き取れなかったり。





プロットはディテールまで原作に忠実。炭鉱街の淀んだ景色や、炭鉱の薄汚れた描写は、自分が書き取り中に思い描いた通りだった。


最後の鉱山内での修羅場が少し物足りなかったかな・・大河小説を表現するには150分という分量は短すぎなんだと思う。


ちなみに写真は主人公のエチエンヌと、ヒロインのカトリーヌ。






原作だとエチエンヌは21歳、カトリーヌは15,16歳くらいの筈なので、かなり老けてるなと。(※個人の感想です。)


ただこれは実年齢通りのキャスティングにすると、若すぎて現実感がなく陳腐になるかもしれない。特にエチエンヌは、木の上から3000人の労働者の前で、アジテーション演説をして運動を先導したりするのだが、こういう狂気というか凄みを説得的に表現するのは、実在の若手俳優では厳しいかな。