とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

2016年度通訳案内士試験不合格までの歩み

落ちた時はあまり気乗りしないけど、試験の結果が出た後は歩みを振り返るようにしている。フランス語部分だけ。仏検準1級の時(→)以来のまとめだから、2014年8月〜2016年8月までの2年分、かなり長くなってしまった。色々書き取ってきたなあと思う。


<ディクテ用途>



邦題「ボヴァリー夫人」。自分をフランス語に引き戻した19世紀フランス文学最高傑作の一つ。ワケの分からない固有名詞や比喩に苦しみながら書取し続けた。終わった時は妙な感慨があった。この頃のブログエントリーを読み返すと妙にハイになっていて笑う。この作品をつまらないという人もいるけど、結局は主人公のエマに感情移入できるかどうかなんだろう。






邦題は上から順に「脂肪の塊」「テリエ館」「女の一生」。フローベールが難しかったこともあり、比較的与しやすいとされるモーパッサンを立て続けにやってみた。文体が素直で、人物描写が巧みで頭にスーっと入ってくるので、サクサク進みやすい。他の作家に比べるとかなり取り組みやすいのでお勧め。






邦題「田園交響楽」。女々しい牧師の懺悔録みたいな話。モーパッサンの後だったせいもあるのか、ジッドは少しウェットに感じた。文体自体は素直で書取はやりやすかった。ジッド自体、ノーベル文学賞受賞歴もある非常に高名な作家で名著も多く、もっと色々な小説をやりたかったんだけど、まだ著作権が切れていないためLivre Audioが手に入らず断念。






邦題「風車小屋だより」。ドーデによる寓話集。南フランスのプロヴァンス地方の暮らしや自然をこれでもかと味わうことができる。この頃から、もうディクテを続けても、あまりフランス語力的には意味がないかなあと思い始めていた。






邦題「ジェルミナル」。ゾラに挑みたくなり取り掛かる。ルーゴン・マッカール叢書20作の中から代表作を選び、半年かけてじっくり取り組んだ。今まで取り組んだ中で一番長い小説で、情景描写も重く、登場人物もどんどん増えて大変だったけど、書取進むにつれ、いつの間にか馴染んだ。
居酒屋とか、ナナとか、他の叢書19作も全部読みたいけど、どれも分厚くて大変そう。毎日フランス語に取り組める時間が何時間もあればと思わずにはいられない。






長編に疲れたので再び短編集へ。ジェルミナルと打って変わって軽いタッチの作品が続く。途中で書取自体を切り上ることにしたが、試験が迫る中でも最後まで書取続けた。




<試験対策用途>


書取を切り上げた後表す練習の端緒として始める。単語の逆引き(日本語→仏語)を鍛えようと例文を書いたり問題演習したり真面目に取り組んだ。多少、引き出しは増えたと思う。ただ本に誤植が多すぎてウンザリした。






過去問を立ち読みして、試験の傾向が年によってかなり変わる事を知り、試験問題はしっかり通して見ておいた方が良いかなと購入。過去27年分一通り解いてみた。問題の感じに慣れるという意味ではよかったと思う。




<その他>



Scienet et Vieという科学雑誌。日本だとNewtonあたりに相当するのかな。1年くらい前から毎月購読している。とにかく内容が面白いしフランス語の勉強にもなって一石二鳥かなと。
物理、化学、生物分野等、使用される語彙が小説と全然違うから毎月大変だけど、読み続けて慣れてきたかな?語彙よりもくだらない蘊蓄ばっかり身についてきた気もするが、人生を豊かにしてくれているならそれで良いか。


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あまり通訳案内士対策の歩みになってない。そもそも学習の歩みというか蛇行のような感じ。


来年の通訳案内士試験でリベンジするとなると、まず8月に一般常識の筆記試験を受け直すことになる。それに受かれば12月(今から1年1か月後)にフランス語の面接試験が待っている。まだかなり先の話。