とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

フランス語の純化政策を見る

 

ゲームやIT関連の用語というのは当然、英語が強く幅を利かせているわけですが、アカデミーフランセーズが、フランス語への置換命令を出したとの記事が。

もっと具体的な内容を知りたくて、官報を調べてみたら5/29のものにリストが載っていました。

https://www.legifrance.gouv.fr/jorf/jo/2022/05/29/0124でダウンロードしたもの。見やすいように少し改変済み)


左側が使用が禁止される英単語で、右側(太字)が、代わりに使用推奨されるフランス語単語。

なんか仏検の時事単語問題の対策リストみたい。cloud gaming⇒Jeu vidéo en nuageとか、直訳っぽくて面白いですね。

 

過去に自分が師事したフランス語の先生たちは、この手の政策を馬鹿にしていました。今のフランスの現役世代は皆英語に抵抗ないし。

日本でも、この手の外来語はカタカナ化して受け入れるのが普通なので、この政策の趣旨自体があまり理解されていない感じがします。

 

でも自分は割と好意的。

こういう新しい英単語が文章の中に多用されるようになると、文章から怜悧な感覚が損なわれるようなモヤモヤ感があって、フランス語はフランス語らしく研ぎ澄まされていて欲しいと思うのです(自分勝手な思い込みだけど)。

ただ記事にもあるけど、Smartphone(仏語=mobile multifonction) とか、Wi-Fi(仏語=l’access sans fil à internet)とか、追い出すのに失敗した単語も多いし、言語を人為的に管理していくのは簡単ではないですね。