とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

夜間飛行を読み終えて

夜間飛行のディクテが一通り終了した。案外順調に進んだ。9月30日から52日間のうち、実働51日。毎日1時間。


Vol De Nuit (Folio Series No 4)

Vol De Nuit (Folio Series No 4)



あらすじはWikiの通り。


徐々に学生の頃読んだ時の記憶と、その時感じた感傷も甦ってきて、ディクテしながら酸っぱくなっていた。


ハイライトの一つ、嵐に巻き込まれた操縦士ファビアンが助からないと知りつつ、星の光を頼りに天上(天国)に機体を押し上げる辺りは、その神々しさに深い感動を覚えた。


最後は毎日ディクテするのが待ち遠しかった。取り掛かって良かった。異邦人の後も思ったけど、名作と呼ばれるものは読んでみると、それだけの理由があるのだなとしみじみ。サンテックスはやっぱり天才だ。寡作なのが本当に悔やまれる。


文書の難易度的には異邦人よりは少し難しいけど、転落よりは楽。当初より半分以下に分量に削ぎ落としたらしく記述は簡潔で清廉。ただ風景とか間の擬人化された描写の部分とか、的確に日本語で訳出するのは難しいと思った。堀口先生の工夫も良く分かった。


あと朗読CDの音量にはメリハリがありすぎな気もした。突然大音響で独白するとことか、耳が厳しくてトラウマになった。


次の教材を探すまでの間、この本をもう一順復習でディクテする。それだけの価値がある。また3〜4週間くらいかかる。