とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

伊語

休戦(La tregua)を読む(「これが人間か」の続き)

イタリア文学踏破シリーズも8作目です。またプリモ・レーヴィを選びます。今度は「休戦(La tregua)」という作品へ。 La tregua 作者:Levi, Primo Einaudi Amazon これまで読んでいた、アウシュヴィッツでの経験を描いた「これが人間か(Se Questo è un uom…

これが人間か(Se questo è un uomo)を踏破する

1ヶ月で何とか踏破しました。 イタリア系ユダヤ人である著者が、ナチスによって逮捕され、アウシュヴィッツに連行され、選別(虐殺)、飢餓、病気の中を生き延びて、最後、ソ連侵攻により解放されるまでの体験を記したものです。 とにかく、ユダヤ人囚人に向…

まいにちイタリア語応用編(ローマを巡ろう!)を踏破する

踏破しました。箇条書きでまとめてみます。 ・半年間、ひたすらローマローマローマのローマ祭りでした。原田先生の強いローマ愛はよく伝わりました。 ・マッテオ先生は各回で色々なトリビアを話してくれますが全体的に大人しい感じ。もう少し暴れてくれても…

これが人間か(Se questo è un uomo)を読む

イタリア文学の踏破シリーズの続き。 プリモ・レーヴィの「これが人間か(Se questo è un uomo)」を読みます。 イタリア語の原典で読む本としては、もう7冊目です。フランス語の時もそうだったけど、いったん文学沼に嵌ると中々抜けられないですね。 Se que…

キリストはエボリで止まった(Cristo si è fermato a Eboli)を踏破する

イタリア文学シリーズです。こちらも踏破しました。 結局、ほぼ原書全文を書写しながらじっくり解読する作業をしたので、1月24日に取り組み始めてから50日かかりました。 毎日面白く読みました。これは傑作ですね。没入しながら読み進めることが出来ました。…

キリストはエボリで止まった(Cristo si è fermato a Eboli)を読む

パヴェーゼの「故郷」を踏破した後、気に入った部分を復習(反芻)して一息、自分の語学学習の喜びは、小説を読み解く(読むではない)ことにあったんだと再認識しました。 ということでイタリア語小説シリーズとして、もう1冊、次はカルロ・レヴィの「キリ…

故郷(Paesi Tuoi)を踏破する

イタリア語小説の踏破シリーズです。 上記エントリーから45日、パヴェーゼの「故郷(I paesi tuoi)」を全部書写し終わりました。 書き写しをしたのは、文を分解しながら解釈することにこだわりつつ、一文一文納得しながら、じっくり進みたかったからです。 …

イタリア語学習の新機軸を考える(考えるだけ)

2022年の春から1年ほど、講義回数にして40回ほどお世話になっていた、イタリア語のプライベートレッスンの先生がいました。 主に会話学習と作文の添削が中心でしたが、色々なことを嫌な顔一つせず丁寧に教えてもらって本当に感謝しています。 ところが今年の…

故郷(Paesi Tuoi)を読む

前のエントリー(⇒)で書いた通り、産業カウンセラーの勉強が大変なのですが、イタリア語の勉強も再開します。 取り敢えずは小説を読みます。 自分は、フランス語を学習していた時代から、迷ったとき、勉強のモチベが落ちたとき、ブログに書くことがなくなっ…

2023年イタリア語検定2級不合格までのまとめ

勉強をまとめるのも大事なことですね。上記の結果を踏まえ、去年準2級に合格してから、今年2級に落ちるまでに勉強記録をまとめてみました。 1)小説購読 パヴェーゼ3作とバリッコを読みました。それぞれ相応の難しさがありましたが、読後の満足度も高かった…

2023年秋季イタリア語検定2級1次結果

表題の試験結果の件、公式で2日から発表されていたようです。 去年の教訓(⇒)を踏まえ、メインページだけ何回かチェックはしていたのですが、何も変化がなかったので気づくのに遅れました。 メールとかで通知してくれると嬉しいんですけどね。 掲示板で自分…

まいにちイタリア語を攻略する2023秋

10月から久しぶりに、NHKラジオ講座まいにちイタリア語応用編の新作が始まりました。 NHKラジオ まいにちイタリア語 2023年 10月号 [雑誌] (NHKテキスト) NHK出版 Amazon テーマは「ローマを巡ろう!」。内容は紹介文によると、 イタリア語の中級レ…

2023年秋季イタリア語検定2級

とうとう難関の2級の試験日です。語学資格を受ける直前というのは、いつも2つの感慨に襲われます。 1つは、よくここまで勉強を続けて、資格試験にエントリーできたなという自分への労いの気持ち。 1つは、試験が難しすぎて語学が嫌いになって、もう勉強でき…

イタリア語検定2級対策を考える2/補遺

上記のエントリーを踏まえ、色々な教材から短文暗記というか、文章の逆引き(日本語⇒イタリア語)の発想訓練をしています。 文章を丸ごと覚えるのは無理なので、翻訳のエッセンスとなる部分の骨格をしっかり覚えようということ。大意が合っていればOKみたい…

イタリア語検定2級対策を考える2(短文暗記を試す)

イタリア語検定本番まで3週間を切りました。 今回、自分が受ける2級は難しいです。読解だけでなく、聞取、作文でも受験者全体の平均以上の点を取らないといけません。 特に作文の対応が困難です。2級の作文は、広範なテーマから150~200字程度の作文を作りま…

Focus Digitale5(訳出できない単語の世界)

またイタリア語雑誌から。今回は、いわゆる「訳出できない単語」の世界についての記事。 こういった単語が生まれる背景をどのような理由によるものなのかを、7,000言語の科学的アプローチから解析していく記事です。 言語によっては数字が3以上なかったり、…

イタリア語検定2級対策を考える

10月1日のイタリア語検定2級に、どう立ち向かうか考えないといけません。 昨年の準2級もギリギリの合格でしたが、今年はそんなに密度濃く勉強できていない現状、合格率20%弱の2級にステップアップするのは簡単ではありません。 というわけで、敵を知るべく…

Focus Digitale4(マルチリンガルの科学)

イタリア語教養雑誌のFocus Digitaleより。 題名は"POLIGLOTTI questione di genio o di gene"(多言語話者、天才なのか遺伝なのか)。 多言語を話すマルチリンガルの人の脳についての分析を進めたものです。ここでいう多言語というのは4~5言語以上を話せる…

イタリア語の学習は趣味と言い切る

職場近くのカフェでイタリア語を勉強しているので、ごく稀に会社や取引先の人にバッタリ会ったりします。大体、聞かれる内容は決まっている。 相手「英語の勉強ですか?凄いですね」 自分「いや、違うよ。イタリア語だよ」 相手「へぇー?何の仕事のため?」…

イタリア語検定の受験を考える(2023年秋季)

資格試験の秋です。 もう秋のイタリア語検定の受付が始まっています。今年は10月1日の開催。毎年10月の第1日曜日に行われるのです。 自分は、去年の春に3級を受けて1点差で落ちました。 秋に準2級を受けて何とか4点差で受かりました。 そして、秋…

Focus Digitale3(先祖を辿る)

たまにはイタリア語教養雑誌のFocus Digitaleの中から、興味深い記事を紹介します。 題名は"Come ho trovato i miei antenati"(どのように自分の先祖を見つけたか)、色々な検索手段を用いて、イタリア人の記者が自分の先祖を辿っていく話です。 自身の複雑…

海の上のピアニスト(Novecento)を踏破する

読み終わりました。じっくり読んで解釈して書写したので3週間ほどかかりました。 難易度は高め、描写は簡潔で洗練されていて訳出するのが難しかったです。まだ原書で読むには経験が足りなかったかなと思います。 話は、海の上で生まれて一度も船を降りること…

海の上のピアニスト(Novecento)を書写する

また小説の読解へ進みます。 アレッサンドロ・バリッコが1994年に発表した小説(朗読劇)「海の上のピアニスト(Novecento)」のイタリア語版を書写します。 "Novecento"というのは「1900年代(20世紀)」という意味です(直訳すると「900」だけど)。 バリ…

Focus Digitaleを読む2

イタリア語月刊誌”Focus”の電子版、”Focus Digitale”の4月号をやっと読み終わりました。 一通り読み終えての感想。 1)専門系の割に結構分厚くて読み応えがある。全部で170ページほど。それでいて月単価300円だから、かなり安い。 2)化学関連トピックが…

月と篝火(La luna e i falò)を踏破する

上記エントリーから50日。やっと終わりました。文章をひたすら分解して、読んで書いて進んだので、時間がかかりました。 仕事的にも4月は多忙なので(新卒教育とか採用とか色々あるし)、その両立もしんどかったです。 あらすじを詳しく書くのは野暮なので、…

Focus Digitaleを読む

とうとうイタリア語でも雑誌に手を出してしまいました。 前のエントリーでも挙げていたFOCUS、面白そうなのでデジタル版を1年分購読してみることにしました。 1992年創刊の雑誌で、ジャンルは科学・文化・社会に及ぶ総合教養系とでもいうんでしょうか、発行…

イタリア語の純化政策を見る

イタリアでセンセーショナルな法案が提出されて波紋を広げています。 可決されると、公共や職場などにおける労働契約、公式声明、役職者の職掌管理、教育などにおけるイタリア語利用が義務付けられ、違反すると多額の罰金を払わないといけなくなります。 EUR…

まいにちイタリア語応用編(続・ゆっくりじっくりイタリア語)を踏破する

6ヶ月続いた「続・ゆっくりじっくりイタリア語」が終わりました。PCで音声を取り込んで全48課を2~3回ずつくらい毎朝通勤中に聞いていました。 内容的には各話法と基本時制について、週替わりの少し短めのスキットと練習問題を通じて学んでいく非常にオーソ…

WBCイタリア代表を応援する

WBCが始まりましたね。大谷さんとかダルビッシュさんとか、報道でよく見知った選手が出るとやっぱり気になります。 自分の語学つながりで言うと、フランス代表は予選で負けてしまったようです。 が、もう1つの推しのイタリア代表は台湾で1次ラウンドを戦って…

月と篝火(La luna e i falò)を書写する

イタリア文学散歩シリーズの第三弾として、またまたパヴェーゼに挑みます。 「美しい夏」「流刑」と踏破して、その独特の世界観と詩的に洗練された文章に病みつきになってきました。 今回は「月と篝火」という1950年4月発表の作品で、その年の8月に自ら命を…