フローベール
自分が今までにフランス語の学習を積み重ねてきた中での最大の挑戦は、間違いなく、フローベールの「ボヴァリー夫人」の全文の書き取り(ディクテ)に挑み、完遂したことです。 時期にして、2014年8月末から2015年3月までの話です。もう10年くらい経つんです…
フランス文学の話。 面白い論説を見つけたので紹介します。執筆者はモーパッサン愛好会の方です。 モーパッサンの語彙に関する量的研究 Une étude quantitative du vocabulaire de Maupassant 内容は「モーパッサンの文章は本当にシンプルで明瞭なのか?」と…
7/11(土)公開 『ボヴァリー夫人とパン屋』 予告篇 表題の作品を見てきた。ボヴァリー夫人は、去年の8月から今年の3月まで半年以上の間、書取に取り組んだ思い入れのある小説。 ボヴァリー夫人友の会会員として、オマージュ作品はしっかり見るべきだろう…
「ボヴァリー夫人とパン屋」の上映映画館とスケジュールが公開されていた。全国で9館か・・ http://www.boverytopanya.com/theater.html 関西では8月1日(土)からテアトル梅田で上映するらしい。茶屋町のロフト地下のところだな。見に行くか。 あと6月…
久しぶりに見たい映画が出てきた。 『ボヴァリー夫人とパン屋』予告編 本当に明朗で分かりやすいフランス語だ。これくらいゆっくり話してくれるとさすがに良く分かる。 ボヴァリー夫人は何回か映画化されているか、その世界観を下敷きにした新しい話。7月上…
件の書取、昨日の時点であと4ページのところまで来ていた。今日で終わらせたい。中途半端な所で終わるのは嫌なので、少し余裕を取るべく普段より30分早く6時40分にカフェへ。 キタのチェーン系カフェは殆ど平日は7時開店なのだが、堂島のプロントは6…
件の書取も今日から第3章11節、最終節に突入。ここの分量が23分。もうすぐ終わる・・。 始めた頃は無謀な挑戦を始めてしまったと思ってたけど、人間、大概の事には慣れるもの。 こんな効率の悪い馬鹿な事やって何になるのかという、「そもそも論」に悶…
早起きが辛いのは寒い時よりむしろ少し温かくなった時。春眠暁を覚えず、今日は電車を二本遅らせてしまった。 朝7時30分。某所のベローチェへ。普段より30分遅れて少し焦っていたのだろうな。いきなりアイスコーヒーを電子辞書の上にぶちまけた・・。 …
件の書取、残りの読上げ時間量でいうと80分くらいまで来た。あと3週間くらいで終わる筈。普段は目標など定めないのだが、早く終わらせたいから〆日を決める。3月14日の土曜日までに終わらせる。
フローベールの文章は、情景描写の部分が長くて、細かい描写を分詞構文の形で後置修飾する形が多い。それも並列の形でいくつも続いたり、尾を引いたりして、書き取りを非常に困難にする。 これは小説に多い表現法で、カミュやサンテックスにもあったけど、あ…
長い。件の書取が。 ディクテで1つの小説を読む続ける期間の限界って長く見積もっても3ヶ月くらいじゃないかと思う。文庫版のページにしたら250ページくらい? ボヴァリー夫人は500ページもあるけど5ヶ月も経つと序盤の細かい筋をかなり忘れてるし…
ボヴァリー夫人の書取は今日で148日目。やっと4分の3くらい。 最終3章は11節まであって、現在5節を進めているのだが、5節〜8節の読上げそれぞれが30分を超える塊となって横たわっていて合計では150分にも及ぶ。長すぎだよ・・これだけで40…
ボヴァリー夫人はフランス北部の架空の田舎街が舞台だが、近郊の都市ルーアンは何度も実名で出てきた。観光都市として有名で、著者フローベールの出身地でもある。 この都市、イメージがあまりなかったのだが、本を読み進むと、凄く大きくて賑やかな印象を受…
少し間が空いてしまったが別に書く事ないし仕方ない。 今年は年末年始も件の書取を続けた。進みが遅いから。今日でやっと第2章が終わった。もう5ヶ月目なのにな。 やたらと理屈っぽい長ゼリフを吐く登場人物が居て、そいつがベラベラ喋りだすと本当にイラ…
2014年も終わり。途中、数か月中断したけど復帰してボヴァリー夫人の書き取りを始めてここまでは何とか続いた。多分3月くらいまでかかるけど最後まで頑張って続けてみる。その後は未定。 ブログで今年一番の出来事は仏検準1級2次を受けた事。 自分は…
件の小説が面白くなってきた。夢中になってきた。主人公に感情移入した自分がいる。毎朝楽しみで仕方ない。 マッサンよりも濃厚でビターな朝の連続ドラマ小説。もとい連続ディクテ小説。情動に従って始めてよかった。 最初は長く難しい小説をディクテする不…
件の書取をしていて混乱したのが通貨の事。フランとか、リーブルとか、エキュとか、スーとかいくつか出てくるのだが、最初は理解に手間取った。 リーヴル(livre)は革命以前に、フラン(franc)は革命以降に採用されていた正式通貨で、価値はほぼ一緒。表現の使…
件の書取は、ようやく全工程の半分弱というところ。今書き取っているチャプターは50分8秒という長丁場。今までこんな長い文章の塊、見たことがない。いくら書いても書いても書いても終わる気がしない。 今、ディクテして結構あるのが、音を拾えた。単語も…
3章構成のボヴァリー夫人、第1章がようやく終了した。まだ20%くらい。本当に終わるんだろうかこれ。 ここまでの雑感。 1)厳しい語彙 カミュ、サンテックスと比べると描写がやたら細やか。固有名詞をたくさん使うので、運輸、植生、建築、農業、あらゆ…
土曜はゆっくりした。快適だった。珍しく、プロ野球のプレーオフをダラダラと見てたり、旧友と長電話したり。 日曜は出張中に出来なかったボヴァリー夫人の1週間分のディクテを会社で済ますと予め決めていた。3連休の中日だし誰も来ないだろう。勉強できな…
ディクテは概ね春まで続けてきたペースをメドにして、毎朝、平日はカフェで(休日は家で)、60〜70分程。読上げの長さにして3分、本にして2ページ分の書取を進めるのを目安に進めている。どうしても朝起きられなかったときは夜にやる。 ・・ 自分には…
ボヴァリー夫人を書き取り始めて1週間経った。 始める前から、難しすぎとか、分からんとか、もう無理とか、そういう愚痴っぽい事を書き綴る事になるだろうと思っていた。実際やってみるとやっぱり難しすぎ。分からん。もう無理。 精緻な情景描写を細かく繋…
一度途切れた習慣を立て直すのは難しい。 以前とは違う勉強場所(カフェ)を開拓するようにしても、ポータブルプレイヤーを変えて新しい刺激を入れても、何かダラダラ感がある。心がトキめかない・・。 もう「人間の土地」は良いや。義務感での復習は止めよ…