とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

女の一生書取終了

Une Vie

Une Vie



終わった。後半は展開も面白くサクサク進んだ。書き取っていて爽快感があった。文章が平易なのにかなり助けられた。その分、進歩は少なくなってきているだろうけど。


残念だったのは自分のダウンロードした無料オーディオには読み間違いや読み飛ばしが多かったこと。意味が通らずワケが分からなくなって??とか思って、スクリプトをみると行が飛んでたり、品詞が違ったり、単語を読み違えたりする場面がかなり多くて面喰った。


無料だから文句言えないけどな・・やっぱりこういうのはしっかり金払わないと駄目かなとも思った。


(以下、ネタバレを含む)
あらすじ。下級貴族の生まれで将来を夢見る穢れない乙女ジャンヌ。修道院を経て、海岸を臨むノルマンディーのエトルタで両親と自由な生活を始めるや否や、同じ貴族階級の男前と出会い、成り行きで結婚、同居することに。


ところが夫はハネムーンから帰るころから、ケチで女好きでどうしようもない自分勝手さを露にしだして、純真なジャンヌは蹂躙されどんどん消耗していく。


夫亡き後は、残された一人息子に狂気すら感じさせるような愛情をひたすら注ぐが、甘やかし過ぎた挙句に学校をエスケープされ、放蕩され、その尻拭いに財産を食い潰されさらに消耗する。


結果、借金まみれになって、頼れる近親も亡くなり独りぼっちになるも、昔に夫と姦通して追い出された幼馴染の家政婦が戻ってきて家計を整理し、パリで潜伏していた放蕩息子と孫娘を連れ帰る段取りをつけるところで話は終わる。


色々な不幸を辿った後、最後に少しだけ救われたイメージを膨らませて緩やかに終わるのがいい。(小学生みたいな感想だ。)


長編ならではというところで、エトルタ、コルシカ島あたりの紀行や、当時の没落貴族の風俗が滋味豊かに表現されていて味わい深かった。


何かドラマになりそうな話と思ってたけど、書取終わってWikiを見たら日本でもフランスでも実際に何度かドラマ化されていた。時系列で印象的な逸話を集積した結果として、長編を形成する感じが連ドラっぽいもんな。