もう全然、フランス語も勉強してないけど(ブログの題名変えなきゃな)、最近はフランスの放送局Arte(アルテ)のルポルタージュを見るのが好きで、20~30分くらいのものを探して、通勤の行き帰りに毎日のように見ています。
日本だと、NHK教育で土曜の夜にやってるETV特集が近いだろうか。あれの国際版みたいなやつ。日の当たらないマイノリティーにフォーカスするが、作り手の主張は殆ど盛り込まず、ただ横から照らすだけというスタンスは徹底している。
最近の題材の例としては、
大手SPAの搾取に消耗しつつも、闘争のために立ち上がったバルカンの下請け縫子さんの戦いの立ち上がりを描いたもの。
性別が理由でオフィシャルには就業が禁じられているという、ロシアの女性トラック運転手たちの貧しくも厚かましく飄々と生きる日々を追ったもの。
30年前から一人で立ち入り禁止の無人島に勝手に住み込んで、島の自然を守り続ける、あるイタリアの老人の営みをフォーカスしたもの。
など。
吹き替えは平易だし、散発的に分からない単語が出てきても、映像があれば話の大筋は何とか理解できる。
・・こういうルポを見ていると、世の中って、時に、常人の理解が追い付かないほど不定形にぶっとんでいで、自分が今まで抱いていた認識など、固定化して上滑りした概念的なものに過ぎなかったんだなあと気づかされる。これからもフランス語(学習)を通じて、何か自分に新しい気付きや、面白い知見を与えてくれるものがあれば、積極的にブログに取り上げていきたいと思う。