とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

ペストを読了する

ペストを読み終えた。毎日安定した時間が取れなかった上、カミュの文体を味わうようにゆっくり読んだので、36日かかった。

Œuvres (French Edition)

Œuvres (French Edition)

 

 

あらすじはWikiの通り(⇒)

今の世の中の状況を脳裏にオーバーラップさせながら、ペストの世界の不条理の連鎖を受け止めるのは重かった。判事の息子の死の場面あたりから最後の死者の戦いまでは、ずっと辛かった。

それでも読み終えたときには、安堵と寂寥が綯い交ぜになったような感慨が溢れ出てきて胸がいっぱいになった。

フランス語学習者の方は是非とも原典に挑んで欲しいと思う。これほど感情を強く揺さぶられた小説も中々なかった。不条理とは、宗教とは、神とは、職業倫理とは、連帯とは、そして人間とは・・って。

で、恩師スパルタ先生とペストで得た感慨を共有したいと思い、交信の中で、

「今、日本ではカミュの「ペスト」が流行ってるんだけど、自分も今原書で読み終えましたよ!今猛烈に感動している」

って充実感一杯に書いたら、すぐに返事が来て、

「こんな時期にそんな暗い小説読んで気が滅入らないの?もっと明るい小説読みなさいよ。」

と、バッサリ・・。まぁフランスは今、5月11日まで延々と完全封鎖されて自宅引籠りを余儀なくされているいるので、先生の心もささくれているんだろう。。

 

・・今年の通訳案内士試験の指針もまだ出ていないし(どうせ中止だろうけど)、また何か読むか。うーむ。