郷里の母が推奨してくれた本です。ゴールデンウィークに直接借りて(ケチだから)読んでみました。
ヴァチカンで弁護士の資格をもつ韓国人の著者が、その豊富な人生経験を通じて、ラテン語学習を通じて得られる「教養」の素晴らしさを説いています。
28課からなる横書き口語の講義形式なので読みやすいです。ラテン語については文法概念の説明や成句の引用が中心で、この本だけで学習するのは無理ですが・・
読み終えて。
ラテン語を通じたローマヨーロッパの歴史、神学、社会学、哲学、地学に跨るトリビアの束に圧倒されました。
自分はフランス語イタリア語をずっと勉強してきたけど、ロマンス語族の源流たるラテン語こそ先にしっかり取り組んでおいた方が良かったのかなと、少し後悔しました。
まぁフランス語を学習し始めた当時の自分に「ラテン語から勉強しろ!」って叫んでも、響かなかったでしょうけど。
・・自分がフランス語とイタリア語の勉強を始めたのは「それが何だか良く分からないけど、勉強したらきっと面白い経験が出来るはずだ」という漠然とした情動からでした。ラテン語に対してもそんな情動が湧いてきているのを感じます。
今のイタリア語は飽きるまで続けますが、どこかで一区切りついたらラテン語も取り組もうと決意を新たにしました。
どうやって取り組むかは大きな問題ですが・・(独学は無理だろうし)