とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

試練の季節

自分は総務にいて、季節労働者的な側面があるのだが、一年の中で仕事が妙に集中する時期があって、それが4月の後半にやってくる。


幾つか同時並行で進む年次の仕事の佳境が重なるからなんだけど、去年から人事系が加わってさらに厳しくなった。出張も重なるので、結局、去年同様に今年も勉強を中断することに。


丁度このタイミングでスパルタ先生が、ゴールデンウィーク明けまで放浪旅行に出るので(事前に織り込み済み)、個人レッスンも中断になるし2週間割り切ります。


ゴールデンウィークから多分本気出す。

仏検1級再挑戦に向けて弱点を洗い出す

2018年度版の仏検1級公式本(胴元発行のやつ)が出ていた。確認したい項目があったので紀伊国屋で堂々と立読み。




2017年の平均点が見たかった。


・・63点だった。合格点は87点、1次合格率は11.6%。


ということは、母集団の分布が正規分布であることを仮定すると、この試験の標準偏差(受験者間の点数の散らばり度合い)は大体20くらいということだ。


全受験者の68%が43点(平均−20点)〜83点(平均+20点)の中にいることになるわけで、高くもなく低くもなく、まぁこんなもんかなと思う。


この試験で合格ラインに入るには、受験者母集団の中で、偏差値62以上のところに分布していないといけないが、去年80点だった自分は58くらい。あれから偏差値を4も上げられているんだろうか。去年はかなり蛇行したし、今年も厳しいよなあ。。


・・
対策を真面目に考える。てっとり早く点を上昇させる方法を考えよう。まず、平均と比べて点が著しく取れていない分野を探し出すのが良いのでは?


全部で13個ある設問毎に、分野別の平均点と自分の得点を比べて、一番劣っている部分を特定してみる。。


点数は左から平均点、自分の去年の点、差分の順。自分の去年の点のうち、記述部分は詳細は分からないので按分。?の部分だけど大体合ってるだろう。


名詞化  3.6点 2点? −1.6点
多義語  1.0点 1点    ±0点
前置詞  2.8点 4点  +1.2点
時事用語 0.9点 1点  +0.1点
動詞活用 2.1点 6点  +3.9点
長文完成 3.8点 4点  +0.2点
長文正誤 8.3点 10点 +1.7点
内容要約 7.5点 12点?+4.5点
和文仏訳 6.0点 2点? −4.0点
書き取り12.4点 18点?+5.6点
聞取記述 7.6点 10点 +2.4点
聞取選択 7.4点 10点 +2.6点
合計  63.4点 80点 +16.6点


案の定というか、こうやってみると書けなくて落ちたのが一目瞭然。名詞化、和文仏訳の部分だよなあ。でも、和文仏訳を鍛えるために始めた通信添削は時間がなく打ち切ってしまったし、これからどうしようか。

4月以降どうするか

4月は通常業務に加えて、職場に新人を迎えて研修を主催しつつ、来年の新卒の採用活動もしないといけない。そんな中でフランス語の勉強をこれからどうするか。。


1)仏語会話レッスン
これが勉強の中心になっている。自分のオーラルの表現にはまだ大きな伸びしろがあると感じるし、今まで孤独な独学続いてきた自分にとって、良い息抜きになっているし続けたい。
前のレッスンで、スパルタ先生から、4月から事前準備をなくして即興でディベートするようにしましょうと言われ焦っているが壁を乗り越えないと。あとはアングレー禍をどうするか。。


3)仏語雑誌L'Obsの講読
一応レッスンのない日に読みたい記事を読み続けるだけ。仏検ボキャビル用途に単語を覚える事ばかり考えても萎えるし、どうせ無駄なので、語学的な意義は深く考えない。次は別の雑誌買おうかな。。


3)和文仏訳の通信添削講座
3ヶ月ごとに開講されるのだが、4月〜6月は中断することにした。1月〜3月の講座が役に立たなかったわけでなく、むしろ振り返ってみると色々タメになったとは思うんだけど、4月はゆっくり回答を作成し復習する時間がないので断念。このままだと消化不良になる。。
日本語の意味から敢えて遠ざかり、フランコフォンに読ませるための俯瞰的な視点を持つことの難しさたるや。。


・・
去年の4月は仕事が多忙過ぎて勉強を中断したが、今年はそういう訳にいかない。仏検受験を考えると去年駄目だった名詞化とかも時間を見つけて対策しないとダメなのだが、もう時間切れっぽい。まぁ選択と集中で頑張りましょう。

L'Obsを読む2

フランスを代表する総合週刊誌の一つ、L'Obs。個人レッスン中のスパルタ先生から仏検対策として勧められたもので、この1ヶ月、頑張って目ぼしい記事だけ読み進み、全部で3冊分読んだ。これは難しいわ。


L'obs [FR] No. 2782 2018 (単号)

L'obs [FR] No. 2782 2018 (単号)



この雑誌は総合週刊誌の体裁で、冒頭から論説、ルポ、伝記、政治、対談、文化評論、グルメ、小物、ファッション、紀行文などが続き、意外とボリュームがある。


イデオロギーは左寄り。多様性尊重、弱者救済の問題提起が随所に出てくるところが、それっぽい感じ。


写真大きく、色彩や構図鮮やかに被写体を見せるのが良い。レイアウトはグラフィックスポーツナンバーとかスポーツ系雑誌みたいな感じだけど、日本にはこういう体裁の総合週刊誌がないなぁと気付く。


国内関係のトピックは、どの分野にしろ難しい。求められる知識の前提が桁違い。突然、近現代の人物の比喩とか出されても困るわ。携帯で一々Wikiを調べる羽目になり、それでも分からず辟易した。


国際関係のトピックは、読者に対して背景描写や用語説明が一気に増えるので理解が楽になる。ルポは面白いな。新しい問題意識や視座を提供してくれるという意味では本当に貴重。


必要語彙数のレベルはかなり高い。今まで読んできた雑誌の中で、African Businessが5000、Science et Vieが6000くらいとすると、実感として8000〜10000くらいはあると思う。小説で要求される語彙とも全然違うし。フランス語は口語と文語の峻別が厳しいんだなというのも良く分かる。


・・
この雑誌、正直、本来の趣旨である仏検対策としてはどうかなと思う。ずれてるよな。。でもせっかく初めて知り合ったフランス人の方が勧めてくれた雑誌だし、もう何冊か読んでみる。フランス語を学ぶということはフランスを知ること。。

アングレー

マンツーマンレッスンは英語に倦む回数が増えて来た。英語自体は話せなくなっているのに、逆に仏語の会話を作る自分の頭の回路の中に英単語が溢れて混同を来たすという事態。何でだろ。


会話中、突然、スパルタ先生(もうこう呼ぶ)から
「Anglais!(アングレー!)」(意訳・・それは英語だ!いい加減にしろ!)
と罵声を浴びるのが怖い。。まるで、英語みたいな下品な言語をフランス人様に向かってさえずるんじゃねぇ!みたいな圧力に恐れ戦く。。(嘘です、実際は優しく諭してくれる)


今回は、幾つか英仏間のFaux-ami(フォザミ、直訳:偽りの友)に引っかかったのは情けなかった。これは2つの似た言葉の間で単語形態は同じなのに、意味が違う単語のこと。
例えば「sentence」というと、英語では文章・判決両方を指せるが、仏語では判決しか意味しない(文章はphraseという)とか、他の言語でも日本語の「手紙」は中国語では「トイレットペーパー」になるとか、そういう類。


・・
それでも、話す語彙は読む語彙よりも遥かに少ないから、1つ1つ潰していけばいずれ治まると信じる。そして、この壁を超えたらもっと色々な事に捗るようになる筈。もう少し週2ペースで頑張ってみる。


あと和文仏訳講習が終わったので、やっと時間が空いた。レッスンのない日の朝はL'Obsを頑張って読んでいる。こっちも感想を書いてみたい。

仏語会話のデメリット的なもの

仏語会話の個人レッスンを始めて2か月、15回のスパルタ式レッスンを積んで、少しは引き出しが増えたと思う。


特定の先生とずっとマンツーマンで話すってすぐ飽きるんじゃないかなと思っていたが、毎回、政治、経済、社会、文化、風俗、観光、教育あたりの中からテーマを決めると、話すべきことなんて幾らでも出てくるんだなと。


レッスンは1回60分の契約なのに、毎回70〜80分は先生に付き合わせてしまって申し訳ない。会話の授業は本当に終わるのが早い。。


・・
先日、仕事で、久々に東南アジア方面の非ネイティブの方と電話で英語のやり取りをしていたのだが、出てくるセンテンスがフランス語の形になってしまって、あれあれ?って感じでコミュニケーションが上手く取れず苦労した。


自分の中の第一優先の切替言語がフランス語になっているのは良く分かったが、フランス語と英語の会話能力がトレードオフの関係になるとは思わなかった。
トリリンガルの人って凄いですね。

現状の問題点の整理とか(和文仏訳)

現在受講中和文仏訳の通信添削、3ヵ月で10回分の課題があるのだが、そのうち、もう6回分が返ってきた。Google Translationとか、関連記事の検索をしたりしながら頑張ってきたけど予想以上に赤ペンが入っていて答案見るのが毎回怖い。これは独学では絶対に無理だね。。


こっちも問題点の整理。
1)倒置が出来ない
クセの強い原文(日本語)に引っ張られる形で主語に修飾語を重ねてしまうから、主語が長く重くなったりして不自然。フランス語は文頭を軽くしないといけないんだ。。


2)ジェロンディフ、現在分詞が使えない
使えないというか、使うことを知らなかったというか。。自分の文章は関係詞ばっかり使うから硬くて不快。


3)定冠詞が嵌らない
これは今まで整理できずに、ずっと曖昧にしてきた問題。時々不定冠詞と定冠詞を混同してしまっている。何か良い整理方法ないかなあ。


4)文章が区切れない
原文がダラダラ長くなっているときとか、フランス語も引っ張られてしまったり。この辺は都合よくリライトして良いんだ。。


5)字が汚い
自分の答案、Pas très lisible(意訳・・何か読みにくい)って書かれた。お前の添削の方がよっぽど読み難いわショックでかい。


勿論、他にも原文(日本語)の解釈、アレンジとか、単語の使い方とか、いろいろ間違っているんだけど、取り敢えず初歩的な課題の克服を意識しよう。スキルアップには時間かかりそう。
来週9回目10回目の課題提出で取り敢えず1月〜3月受講分は終わりだけど、4月〜6月はどうしようか。

現状の問題点の整理とか(仏語会話)

マンツーマンレッスンを続けていて改善点が色々見つかったので、目立った部分について備忘録。


1)英語のクセが抜けない1
中学時代から刷り込まれた英語の発音の意識が強すぎるみたい。これはディクテで克服していたと思ったんだけども。例えば、thが含まれる単語の発音とか英語の発音のままだよと指摘される。method(英語:メソッドゥ)⇒méthode(フランス語:メトッドゥ)とか、そういうの。


2)英語のクセが抜けない2
形容詞付きの英単語をフランス語に置き換える時に、英語の規則のまま形容詞を前置修飾したがるクセがそのまま残っているねと。multinational company⇒companie multinationale(多国籍企業)とか、 atomic bomb⇒bombe atomique(原子爆弾)みたいに、汎用的でない形容詞は後置に置き換えないとダメなんだけど。。


3)通じ難い発音がある
Euro(ウロ、日本語:ユーロ)とかBoeuf(ブフ、日本語:牛)とかの単語に含まれる、口を突き出すウの言い方がおかしいらしい。何度も口を窄めて言い直しても訝し気な顔で見られて合格点をもらえない。。
心配だったRの発音はそんなに深くウガイ型の発音をしなくてもLとの違いを理解してもらえているし、曖昧な鼻母音もそのままで良いのは分かったんだけど。。


4)似たような単語の混同
Savoir(知識がある)、Connaître(物事を知ってる)とか、Créer(創造する)、Inventer(発明する)、Produire(製造する)そういう類語の類の使い分け。


・・そんな中でもたまに質疑や会話が弾んで、少しは進歩したかなと思って悦に入ったり。
すると、先生が急に自分に気を使うのを止めて、ベラベラ早口でまくしたて始め、思い上がっていた自分は、あっという間に置いてけぼりにされフリーズしてしまうのでした。ドS過ぎるだろこの人。