とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

Science et Vie 201603






先月読み飛ばした3月号を読む。結構読ませる企画が多かった。この雑誌は好奇心を刺激するのが上手いなと思う。ただ、表紙にもなっているメインの量子コンピューティングの話が難しくて理解できないので断念。自分は無知すぎるんだ・・。取り敢えず読めたトピックをば。


冥王星に迫る
2006年に打ち上げられたNASA探査機のNew Horizonsが昨年になってようやく捉えた冥王星の実像について図解付きで語る。よく分からないクレーターの跡とか、水流の跡とか、ゴツゴツした表面に混じってやたら滑らかでツルツルした大きい一枚岩とか。昔ここに何があったのか、どうしてこんな地形が出来たのか色々な考察が加えられてて面白い。


・メタンガス流出の恐怖
地球温暖化により、北極近くの地表に大量に閉じ込められている温室効果の高いメタンガスが大気に溶け出し、さらに温暖化を引き起こし、それでさらにメタンガスが溶け出す悪循環になるんじゃないかという仮説を検証する。
実際、メタンが溶け出すと付近の地表がその吸収量を増やしたりしていて色々未解明で複雑な連環がありそうで、単純に温暖化に繋がるというものではないらしい。多少温室効果を早めることはあっても、爆発的な悪循環はないんじゃないかと。


・インテリジェントミラーの発明
前に立つだけで、人の手を介さずに健康状態を勝手に見てくれるインテリジェントミラーなるものの開発が進んでいる話。外観、臭気、体重等、色々な要素で検診してくれるけど、やっぱり現状の認識能力では参考程度のアラームに留まり、万能薬ではないと。


・動物の毒の効用と医学への応用
動物の持つ毒素の効能が注目されて、医学的に検証と開発が進んでいるという話。蜂の一刺しが皮膚の炎症を抑えたり、蜥蜴の涎がメタボに効いたり、ムカデの毒が鎮痛剤になったり、それぞれ色々な効能があるらしい。


・ジカ熱の恐怖
こういうニュース性のトピックを扱ってくれるのもうれしいところ。1962年に初の症例が発見された後、潜伏期を経て、2007年に185例、2013年に32000例、そして今年になって何百万例と大爆発に至った経緯と理由を語る。どことなくトーンが低めなのはフランス本土が気候的にジカ熱に晒されるリスクが殆どないからだろうな。