とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

Science et Vie 201607



定期購読しているのに全然読んでいなかったこの雑誌。忘れていたわけではなく、最近は表す勉強とか通訳ガイド対策を優先的にしたせいで、読む時間がなかっただけ。


試験が終わって一息ついたので、電子辞書片手に毎朝集中して読んだ。やっぱりこの雑誌面白いわ。自分が決して知り得なかった世界が毎月広がっていくような感覚が良い。1年契約が切れる秋以降も定期購読しようと思う。


語学的には、間が空いたのにむしろ読むのに少し慣れた感じがするのは、今までしていなかった書く練習を重点的にしたからかなと思ったり。
読む、書く、話す、聞くというのはバランスよく勉強すれば、それぞれのスキルを伸ばしあっていける相関みたいなものがあるんじゃないかと思う。





雑誌のトピックについて。


・なぜ我々は知りえないのか
タイトルトピック。いくら科学技術が進歩しても、他人が本当に何を考えているか理解する事とか、1+1=2が本当に正しいか証明する事とか、人類共通の祖先(「ルカ」のこと)を特定する事とか、ティラノサウルスのDNAを見つけ出す事とか、6000万年後の天体の位置を計算する事とか、そういう無理な事があるんだよということを、理由も含めて語る話。科学の限界を知ることで発見の価値を再認識させようとする企画のようです。


木星探査機の冒険
今年の7月に5年の旅を終えて木星にたどり着く予定になっていた木星探査機に期待される役割について。
あの木星を取り巻く例のシマシマ模様の謎とか、地球の何倍もの大きさを誇るオーロラの謎とか、水分がどうなってるのかとか、地殻の中がどうなってるのかとか、木製には色々謎があるんだと。


・人類の暴力の歴史
紀元前1万年前、旧石器時代で農耕がまだ根付く前の、狩猟採集民の23体の(戦闘の末の)遺体がまとめて発掘された話。
本来、1万年もたつと遺体というのは殆ど風化してボロボロになるのだが、色々な幸運が重なって保存状態が良かったため色々な発見があったのだと。
遺体の中には、この遺跡の周りに存在しない黒曜石を頭に打ち込まれたものもあって、遠方からきた他民族との縄張り争いに負けた結果ではないかという推論が成り立つ。
狩猟採集民の遺体が集団で発掘されるのは異例の事で、集団での戦争という形態は農耕が根付いて食糧私有の概念が起きてから始まった、という定説を覆す大発見なのだという。ただ遺体の中に何故子供がいないのかとか、まだ色々と解明すべき謎も多い。


・早起きは百害(かもしれない)
無理して早起きして睡眠時間を削るリスクを語る。体内時計が1日より短い人(=早起き適正がある人)と長い人(=夜更かし適性がある人)がそれぞれ全人口の20%弱くらいいるんだよという話。自分の属性はどうなんだろ。早起き型ではないと思う。