とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

わたしは、幸福(フェリシテ)を見る

また映画を見た。今回はコンゴを舞台にしたセネガルの映画。ベルリン映画祭で審査員グランプリを受賞したんだと。


African Businessという雑誌を何冊か読んで、アフリカのフランコフォンの世界に興味があったので、予告編をみて面白そうだなと思って、ちょっと期待して見に行った。


ちなみにフェリシテ(Félicité)というのは、フランス語で幸福という単語。


www.youtube.com



あらすじはWikiの通り(⇒)って、今日現在でまた一文しか書かれてない。酷すぎるので少し補足。


(以下、ネタバレを含む)
フェリシテは、生活のために場末のバーで歌い続けるシングルマザー。ある日、一人息子がバイク事故に遭い、切断を避けるための脚の手術が必要になり、高額の手術費を稼ぐために、その金策のために奔走するが・・・


ようやく必要なお金を集めた刹那、結局間に合わず息子は脚を切断する憂き目にあう。そんな中でも、少しずつ回復して感情を取り戻していく息子、呑み過ぎダメ男タブーとの付かず離れずの関係など、フェリシテの回り続ける日常を通じて、幸せとは何かを描き出す。。


・・
話の後半になると、精神世界的な夜の世界の描写(無言で夜の泉で沐浴するフェリシテとか)が多くなって主題の理解が困難になった。いくつか見た国内外のネット格付サイトの評価が高くないのはこの辺もあるのかなあ。


主人公フェリシテは、その女性らしさ満載のフォルムと、寡黙さ、眼力の強さで独特の存在感があった。素晴らしい女優だと思う。あと歌い方にも中毒性があったな。


描写方法としてはドキュメンタリータッチの接写が多く、発展途上国としてのコンゴの現状、例えば汚い路地、市場の喧噪、不安定な治安など、これでもかと剥き出しの日常を覗き見しているような感覚になった。


あと映画で話される言語はフランス語なんだろうと決めつけて見に行ったら全然違った。。いや、フランス語っぽく聞こえるとこもあるんだけど、すごくスラングが多くて・・多分、フランス語の影響を受けたコンゴ土着の言葉なんだろうけど、あれ何語なんだろう。全然分からなかった。


蛇足。自分の少し前で一人で見ていた爺さんが映画の後半はずっと寝てて、スコー、スコーってイビキが微妙に煩かったのが許し難かった。もう少し席が近ければつまみ出したんだけども。