イタリア文学散歩シリーズの第三弾として、またまたパヴェーゼに挑みます。
「美しい夏」「流刑」と踏破して、その独特の世界観と詩的に洗練された文章に病みつきになってきました。
今回は「月と篝火」という1950年4月発表の作品で、その年の8月に自ら命を絶ったパヴェーゼにとっては遺作になります。
日本語訳の岩波文庫版は絶版だそうで、もう中古でしか手に入りません。
岩波文庫の紹介文は以下。
イタリアの寒村に生まれ育った私生児の〈ぼく〉は,下男から身を起こし,アメリカを彷徨ったすえ,故郷の丘へ帰ってきた――.戦争の惨禍,ファシズムとレジスタンス,死んでいった人々,生き残った貧しい者たち……そこに繰り広げられる惨劇や痛ましい現実を描きながらも美しい,パヴェーゼ(1908-50)最後の長篇小説にして最高傑作.
少し分量が多いので終わるのは4月中旬くらいを予想。焦らず進みます。本当に楽しみ。
(追記)
全部踏破しました。疲れました。