とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

Focus Digitale5(訳出できない単語の世界)

 

またイタリア語雑誌から。今回は、いわゆる「訳出できない単語」の世界についての記事。

こういった単語が生まれる背景をどのような理由によるものなのかを、7,000言語の科学的アプローチから解析していく記事です。

言語によっては数字が3以上なかったり、方向を表す概念と上下を表す概念が混ざっていたり、風土や文化、そしてその認知が言語に及ぼす影響というのは予想以上に多様なことを知りました。

 

が、ここではその本論は割愛して(堅苦しいので)、その中の事例で出てきた「訳出できない単語」の一例を挙げてみたいと思います。

イタリア語から見た基準なので、日本語も幾つか入っています。

 

Achiti・・(ハワイ語)指示を聞いてもすぐに忘れてしまう人

Akapu’aki’aki・・(マオリ語)ゲップが連続して何度も出ること

Areodjarekput・・(イヌイット語)何日かだけ妻を取り換えること(古くから、夫が猟に出てる間に、妻を貸し借りしたり、客に貸したりする習慣があったという)

Bakkushan(バックシャン)・・(日本語)後ろ姿が美しい女性。前から見ると失望するというニュアンスを含むことが多い。(Back・・後ろ(英語)、Schön・・美しい(ドイツ語)を合わせた造語)

Baderotte・・(デンマーク語)海岸に出没する泥棒

Burabura(ブラブラ)・・(日本語)目的もアテもなく、のんびりと彷徨う様子

Dos vonit’sya(дозвониться)・・(ロシア語)相手が応答するまでベルを鳴らし続けること

Jayus・・(インドネシア語)笑えなさすぎて笑ってしまうジョーク

Komorebi(木漏れ日)・・(日本語)森林などの木立ちから太陽の日差しが漏れる光景(「木洩れ日」とも書く)

Mångata・・(スウェーデン語)水面に反射して道のように見える月明り

Mokita・・(キリヴィラ語)みんなが知っている事実なのに、誰も話さないこと

Mukamuka(ムカムカ)・・(日本語)胸や腹のあたりが焼けつくような怒りや不快感をを覚える様子

Neko-neko・・(インドネシア語)奇をてらったことをして事態を悪化させる人

Ngaobera・・(ラパ・ヌイ語)あまりにも叫びすぎて喉を傷めること

Pana po’o・・(ハワイ語)何かを思い出そうとするも思い出せずに頭を搔きむしること

Poronkusema・・(サーミ語)トナカイがトイレ休憩なしで移動できる距離

Rasbliuto(разблюто)・・(ロシア語)かつて愛していた人で、今はもうそうではない人に抱く感傷的な気持ち

Resfeber・・(スウェーデン語)旅に出る前のトキメキ。胸の高まり。

Ribuy-Tibuy・・(ムンダリ語)歩くときにお尻の両側がこすれあうこと

Tsundoku積読・・(日本語)購入されたが読まれずに、他の未読了の本と一緒に積まれた状態。

Vare vare・・(マオリ語)若いのに何の改善の余地もないこと

Vybafnout・・(チェコ語)誰かを驚かすために、叫びながら不意に外に飛び出すこと

Ya’aburnee・・(アラビア語)愛している人の前で死にたいという願望

 

・・色々ありますね。確かに日本語でも同じように一言で表現できたら面白いのにという単語も多くあります。

こういう単語を包括的に調べたら面白そうだなと思っていたのですが、すでに色々なブログで恐ろしいほどの数の記事が書かれているし、辞書や専門の本があるのも見つけました。

もうこの辺で止めておきます。。