とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

Science et Vie 201705






今は毎朝3つのカフェを適当に巡回して朝活用に使っているのだが、そのうちの1つ、某駅前のサンマルクカフェがビルの建て替えで近々閉鎖することを知る。何百回行ったんだろう?愛着強かったからショックが大きい。また新しいところ開拓しなきゃなあ。って取り敢えず5月号のまとめ。


・宇宙で暮らす〜そんなに簡単じゃない〜
メイントピック。昔は夢物語に過ぎなかった人類を火星に送り込む計画も、現在NASAとか民間宇宙事業ベンチャーによって少しずつではあるが進められている。実際、500日の旅程が必要になる超巨大プロジェクトで、技術的に解決すべき課題はまだまだ多く、実現はかなり先の話になる。気になる3つのリスクを語る。


1)無重力の問題
宇宙船の無重力環境下で、筋肉はどんどん衰え、骨密度も徐々に薄くなっていく。例えば今の宇宙ステーションの中で、宇宙飛行士は衰え防止のために毎日2時間の筋トレをするらしいのだが、それでも食い止められないくらい衰弱は激しいのだという。すぐに到着できる月ならともかく、何カ月もかけて火星に行っても、そもそも人間は火星で動ける筋力をキープできているのかという問題が。


2)宇宙線の問題
宇宙旅行の間、人体は宇宙を飛び交う放射能宇宙線)で被爆しまくるので発ガンのリスクがどんどん高まるけれども、医療体制をどうするのかいう話?宇宙船を磁力を張り巡らして宇宙線から保護する方法も考えられたりしているらしいが、まだ実現性は乏しい。


3)精神面の問題
未開の地に少人数で行く厳しさ。カウンセラーもいない、プライバシーの確立も難しい特殊な環境の中で、500日も健全な精神状態を保ち、隊員同士で協力的なままでいられるだろうかという話。旧ソ連では宇宙ステーション内で殺し合い寸前の事件があり、早期帰還が必要になった事例もあるとか。


・脳外科手術の革命
脳の腫瘍切除手術を受ける際に、患者本人に麻酔をせず、対話式で手術をする試みを紹介。電磁波を切除したい患部に流して本人の反応を見ながら、脳への影響を避けつつ慎重に腫瘍を切除していく様子をルポ形式で紹介。
脳の本質は脳みそにあるのではなく、それぞれの形質を繋ぐネットワークにあるので、周辺部中心に、脳漿部分をざっくり切除しても脳の機能を損わないで済む部分もあるんだそうで。脳には痛覚がないからそりゃ問題ないけど、意識を保ちながら脳の中身を切り取られていく感覚ってどんなものなのだろう。想像して少し気持ち悪くなった。


・遺伝子組み換え動物(AGM)の登場
鳥インフルエンザを媒介しない鶏、筋肉質で腿の肉付きの良い豚、毛を異常に生やす羊、角がなく扱いやすい牛など、遺伝子を組み替え人間に都合の良い家畜を作る試みを紹介。今は実験用途でしか認められていないが、いずれ法制化の議論が必須とかどうとか。正直生理的に不自然的な感じがして、これも気持ち悪かった。


・投票方式の検証
統計学の話も取り扱うこの雑誌。2回投票制という投票方式をとるフランスの大統領選挙(あと国民議会選挙)について、投票率が下がっている問題も絡めて、その投票方式の問題点と改善案を語る。
改善案としては、認証したい人全てに丸を付けるとか、順番を付けて加重投票にするとか色々な仕組みがあるけど、どれも欠点があって偏りのない完璧な制度なんてないんだよという、この雑誌らしい月並みな結論に。


・ドリプランの罠
解熱、咳止め、鎮痛剤としておなじみドリプラン(聞いたことないけど)。購入に処方箋がいらないため人気が高く、フランスでは2013年には370万箱出荷されている大ヒット商品になっている。
ただこの薬、服用すればするほど効きにくく感じるようになり、服用の増加や依存を引き起こす恐れがあるのだという。薬の主成分のコデインのリスクについて紹介する。


(まだ途中)
・木材の復讐
金属水素の登場