とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

Larousse2023(仏語辞書)に追加される新しい単語を読み解く

フランス語の辞書の代表格として有名なLarousse(ラルース)。最新の2023年版では150の単語が新たに追加されるとのこと。

 

例えば・・

Les jetons non fongibles・・非代替性トークン。英語で言うNFTのことで、時々小耳に挟む言葉だけど中身が良く分からないまま。改めてWiki)を見て理解に努めたけどやっぱりよく分からない。とにかく注目のイノベーションらしい(投げやり)。

Le wokisme・・・人種・宗教などのマイノリティの抵抗活動、およびその活動を腐す蔑称。フランス語のWiki)を見ると、英語のWokeという単語がカナダ・ケベックのフランス語圏の方でフランス語風に転化して一般的になった感じ?

Le Covid long・・新型コロナ発症後に長く引きずる後遺症のこと。症状は多岐にわたり、医学的にはまだ不明な部分が多い(自分の会社にも発症から3カ月経っても咳が止まらない人がいる)

などなど。

 

他にも動画では、

Rassuriste・・コロナのリスクを低く見積る学者などの総称。揶揄する意味合いでも使われそう。

Enfermiste・・厳密なコロナの隔離政策支持者。これも揶揄する意味合いでも使われそう。

Vaccinodrome・・ワクチン接種会場。接尾語-Dromeは、元々「走ること」「競争」と言う意味を持つ接尾語だったけど、近年は場所の意味が強く付加されている模様。

Le Yodel・・アルプスの民謡、ヨーデルのこと。裏声と地声でヨーレリヒー♪って歌うやつと言えば分かるでしょう。

Le Konjac・・コンニャク。動画内では料理に用いられるアジアの球茎と紹介される。コンジャックって発音するのが正しいらしい。

Grossophobie・・肥満嫌悪。太っている人、太りすぎの人、肥満の人にスティグマを与え、差別する一連の敵対的態度や行動のこと。

 

などの単語を確認することができます。

 

あとニュースサイトを調べたところでは、

Sanitaire・・ワクチンパスなども含めたコロナの衛生認証のこと。Pass sanitaireを略した形で、単にSanitaireと呼ばれているよう。

Pass Vaccinal・・ワクチンパス。フランスにおいてコロナ感染拡大を防ぐことを目的として、飲食店や映画館などの入場の際に提示が義務付けられていたもの。この3月に撤廃された。

Crypto Art・・ブロックチェーン技術を用い、唯一無二性を担保したデジタルアートのこと。

L'halloumi・・ヤギの乳と羊乳の混合物から作られるセミハードタイプの非熟成塩漬けの山羊のチーズ。キプロスが原産地で、ハルーミという読み方はアラビア語に由来すると思われる。

Le Chick Lit・・女性作家による、女性読者向けの、一人称語りで内面描写を重視した大衆小説のこと。20世紀末から流行し独自の進化を遂げつつ、欧州各国でそのジャンルを確立した(らしい)

Le kakapo・・フクロウオウムニュージーランド固有の国際保護鳥で、夜行性であり、重すぎて跳べず、レック型一夫多妻繁殖を行うという、様々な独特の特徴を持つ。

Le tomte・・北欧の民間伝承に登場する妖精。北欧4カ国それぞれで様々な姿を保ちつつ、各文化行事の中で継承されてきている。

Separatisme・・分離主義。カタルーニャなどを中心とした国家から離脱しようとする地域の政治的運動をラディカルな意味合いで示すことが多い。

 

コロナ関係が多いですね。新しい単語は今の社会を映す鏡。実用のフランス語に拘り続けるためには、語彙もアップデートし続けないといけないと思います。

 

(2023/5/10追記 2024年版が出たようです)