イタリア語小説の踏破シリーズです。
上記エントリーから45日、パヴェーゼの「故郷(I paesi tuoi)」を全部書写し終わりました。
書き写しをしたのは、文を分解しながら解釈することにこだわりつつ、一文一文納得しながら、じっくり進みたかったからです。
中編小説くらいの分量でしたが時間かかりました。でも毎日徹底してやった分、パヴェーゼの取っつきにくい文章でも自分の血肉になった感じはします。
こんなバカなことをするのは自分くらいでしょうけど。。
・・このパヴェーゼの小説も凄まじかったです、少しずつ感情が持って行かれる感覚なんですよね。終盤は毎日ヒリヒリさせられました。
シニカルな主人公を中心とした海千山千の田舎の登場人物たち、淀んだ夏の北イタリアの山奥の田舎の風土、脳を焼かれるような理不尽な展開、何とも言えない残照を残すラストなどは、本当にパヴェーゼに特徴的なものだと感じます。
この人の小説を原書で読めただけでも、自分はイタリア語を勉強した甲斐があったと思いました。
これで、パヴェーゼは4冊読んだことに。さて次は・・