とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

L'Obsを読む2

フランスを代表する総合週刊誌の一つ、L'Obs。個人レッスン中のスパルタ先生から仏検対策として勧められたもので、この1ヶ月、頑張って目ぼしい記事だけ読み進み、全部で3冊分読んだ。これは難しいわ。


L'obs [FR] No. 2782 2018 (単号)

L'obs [FR] No. 2782 2018 (単号)



この雑誌は総合週刊誌の体裁で、冒頭から論説、ルポ、伝記、政治、対談、文化評論、グルメ、小物、ファッション、紀行文などが続き、意外とボリュームがある。


イデオロギーは左寄り。多様性尊重、弱者救済の問題提起が随所に出てくるところが、それっぽい感じ。


写真大きく、色彩や構図鮮やかに被写体を見せるのが良い。レイアウトはグラフィックスポーツナンバーとかスポーツ系雑誌みたいな感じだけど、日本にはこういう体裁の総合週刊誌がないなぁと気付く。


国内関係のトピックは、どの分野にしろ難しい。求められる知識の前提が桁違い。突然、近現代の人物の比喩とか出されても困るわ。携帯で一々Wikiを調べる羽目になり、それでも分からず辟易した。


国際関係のトピックは、読者に対して背景描写や用語説明が一気に増えるので理解が楽になる。ルポは面白いな。新しい問題意識や視座を提供してくれるという意味では本当に貴重。


必要語彙数のレベルはかなり高い。今まで読んできた雑誌の中で、African Businessが5000、Science et Vieが6000くらいとすると、実感として8000〜10000くらいはあると思う。小説で要求される語彙とも全然違うし。フランス語は口語と文語の峻別が厳しいんだなというのも良く分かる。


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この雑誌、正直、本来の趣旨である仏検対策としてはどうかなと思う。ずれてるよな。。でもせっかく初めて知り合ったフランス人の方が勧めてくれた雑誌だし、もう何冊か読んでみる。フランス語を学ぶということはフランスを知ること。。

アングレー

マンツーマンレッスンは英語に倦む回数が増えて来た。英語自体は話せなくなっているのに、逆に仏語の会話を作る自分の頭の回路の中に英単語が溢れて混同を来たすという事態。何でだろ。


会話中、突然、スパルタ先生(もうこう呼ぶ)から
「Anglais!(アングレー!)」(意訳・・それは英語だ!いい加減にしろ!)
と罵声を浴びるのが怖い。。まるで、英語みたいな下品な言語をフランス人様に向かってさえずるんじゃねぇ!みたいな圧力に恐れ戦く。。(嘘です、実際は優しく諭してくれる)


今回は、幾つか英仏間のFaux-ami(フォザミ、直訳:偽りの友)に引っかかったのは情けなかった。これは2つの似た言葉の間で単語形態は同じなのに、意味が違う単語のこと。
例えば「sentence」というと、英語では文章・判決両方を指せるが、仏語では判決しか意味しない(文章はphraseという)とか、他の言語でも日本語の「手紙」は中国語では「トイレットペーパー」になるとか、そういう類。


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それでも、話す語彙は読む語彙よりも遥かに少ないから、1つ1つ潰していけばいずれ治まると信じる。そして、この壁を超えたらもっと色々な事に捗るようになる筈。もう少し週2ペースで頑張ってみる。


あと和文仏訳講習が終わったので、やっと時間が空いた。レッスンのない日の朝はL'Obsを頑張って読んでいる。こっちも感想を書いてみたい。

仏語会話のデメリット的なもの

仏語会話の個人レッスンを始めて2か月、15回のスパルタ式レッスンを積んで、少しは引き出しが増えたと思う。


特定の先生とずっとマンツーマンで話すってすぐ飽きるんじゃないかなと思っていたが、毎回、政治、経済、社会、文化、風俗、観光、教育あたりの中からテーマを決めると、話すべきことなんて幾らでも出てくるんだなと。


レッスンは1回60分の契約なのに、毎回70〜80分は先生に付き合わせてしまって申し訳ない。会話の授業は本当に終わるのが早い。。


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先日、仕事で、久々に東南アジア方面の非ネイティブの方と電話で英語のやり取りをしていたのだが、出てくるセンテンスがフランス語の形になってしまって、あれあれ?って感じでコミュニケーションが上手く取れず苦労した。


自分の中の第一優先の切替言語がフランス語になっているのは良く分かったが、フランス語と英語の会話能力がトレードオフの関係になるとは思わなかった。
トリリンガルの人って凄いですね。

現状の問題点の整理とか(和文仏訳)

現在受講中和文仏訳の通信添削、3ヵ月で10回分の課題があるのだが、そのうち、もう6回分が返ってきた。Google Translationとか、関連記事の検索をしたりしながら頑張ってきたけど予想以上に赤ペンが入っていて答案見るのが毎回怖い。これは独学では絶対に無理だね。。


こっちも問題点の整理。
1)倒置が出来ない
クセの強い原文(日本語)に引っ張られる形で主語に修飾語を重ねてしまうから、主語が長く重くなったりして不自然。フランス語は文頭を軽くしないといけないんだ。。


2)ジェロンディフ、現在分詞が使えない
使えないというか、使うことを知らなかったというか。。自分の文章は関係詞ばっかり使うから硬くて不快。


3)定冠詞が嵌らない
これは今まで整理できずに、ずっと曖昧にしてきた問題。時々不定冠詞と定冠詞を混同してしまっている。何か良い整理方法ないかなあ。


4)文章が区切れない
原文がダラダラ長くなっているときとか、フランス語も引っ張られてしまったり。この辺は都合よくリライトして良いんだ。。


5)字が汚い
自分の答案、Pas très lisible(意訳・・何か読みにくい)って書かれた。お前の添削の方がよっぽど読み難いわショックでかい。


勿論、他にも原文(日本語)の解釈、アレンジとか、単語の使い方とか、いろいろ間違っているんだけど、取り敢えず初歩的な課題の克服を意識しよう。スキルアップには時間かかりそう。
来週9回目10回目の課題提出で取り敢えず1月〜3月受講分は終わりだけど、4月〜6月はどうしようか。

現状の問題点の整理とか(仏語会話)

マンツーマンレッスンを続けていて改善点が色々見つかったので、目立った部分について備忘録。


1)英語のクセが抜けない1
中学時代から刷り込まれた英語の発音の意識が強すぎるみたい。これはディクテで克服していたと思ったんだけども。例えば、thが含まれる単語の発音とか英語の発音のままだよと指摘される。method(英語:メソッドゥ)⇒méthode(フランス語:メトッドゥ)とか、そういうの。


2)英語のクセが抜けない2
形容詞付きの英単語をフランス語に置き換える時に、英語の規則のまま形容詞を前置修飾したがるクセがそのまま残っているねと。multinational company⇒companie multinationale(多国籍企業)とか、 atomic bomb⇒bombe atomique(原子爆弾)みたいに、汎用的でない形容詞は後置に置き換えないとダメなんだけど。。


3)通じ難い発音がある
Euro(ウロ、日本語:ユーロ)とかBoeuf(ブフ、日本語:牛)とかの単語に含まれる、口を突き出すウの言い方がおかしいらしい。何度も口を窄めて言い直しても訝し気な顔で見られて合格点をもらえない。。
心配だったRの発音はそんなに深くウガイ型の発音をしなくてもLとの違いを理解してもらえているし、曖昧な鼻母音もそのままで良いのは分かったんだけど。。


4)似たような単語の混同
Savoir(知識がある)、Connaître(物事を知ってる)とか、Créer(創造する)、Inventer(発明する)、Produire(製造する)そういう類語の類の使い分け。


・・そんな中でもたまに質疑や会話が弾んで、少しは進歩したかなと思って悦に入ったり。
すると、先生が急に自分に気を使うのを止めて、ベラベラ早口でまくしたて始め、思い上がっていた自分は、あっという間に置いてけぼりにされフリーズしてしまうのでした。ドS過ぎるだろこの人。

過熱気味の状況が続く

個人レッスンを通算で7回積んだ。
まず、色々なエクスポゼを事前に先生から出題してもらう。
「フランスは休暇中にEメールのやりとりを禁止する労働法を検討中だが賛成か」「日本の報道の自由は侵害されていると思うか」「日本は老人が幸せに暮らせる国だと思うか」・・
これに対してOui/Non両方の答えを準備して、発表して、色々質疑して、話し合いして、雑談して・・みたいな流れ。


こういう題材は切り取り方によって、どうとでも解釈できて、絶対的な正解など存在しないので、それでも説得的であるにはどうしたら良いかウンウン唸りつつ、発表の構成方法や、それに関連する表現や語彙を真面目に考えていると、確かに自分は今鍛えられているんじゃないかという陶酔感みたいなものはある。。


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ただこの3週間、勉強過多が酷くてしんどくなってきた。この3連休も通信添削の課題提出が重なり、3日合わせて10時間くらいフランス語に費やす羽目に。。
生活カレンダーがフランス語に振り回されていて、そのうち他のプライベート(ブログに書いてない部分)も含めてどんどんフランス語に呑み込まれていきそうだ。


・・唐突だけどオリンピック見に行きたい。暴風極寒な状況が楽しそうで惹かれる。

やりたい事がどんどん増える

たまに地元の図書館に行って、今まで見たことのない作家の小説を敢えて無作為に選んだり、絶対に行きそうもない国の「地球の歩き方」を借りて読んだりするのだが、週末、久々に訪れてみたら語学でも面白そうな本があった。




何か挑発的なタイトルだが、一言で言えば名詞類義語を整理して説明する本。フランス語って実際、ラテン語からの変異に加えて、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、英語をルーツにもつ単語が入り混じっていて、似たような意味の名詞を混同していたり、良く分からずに感覚的に使い分けていたり。


この本では、スノッブな著者の軽妙な語り口でもって、偉人たちのフレーズやニュース記事を引き合いに、212の類例の説明が加えられている。


真面目に辞書を引き引き勉強し続けたら間違いなく栄養になりそう。例文に文法的説明が全くないので入門者には厳しいだろうけれども。。


・・これ真面目に勉強したいけどなあ。個人レッスンとか、通信添削の課題とか、雑誌購読とか、名詞化とか、やること増やし過ぎて困っているのに、いつ勉強するんだ。凝り出すとやりたいことがどんどん増えていく。しばらくトリアージしないと。

L'Obsを読む

自分は平日も休日も原則1日1時間、何かフランス語を勉強するというノルマがあって、その範囲でやれることをやるというスタンスなのだが、この週末は2つ前のエントリーに書いた(⇒)通信添削の課題がすごく重くて、2日で10時間くらい作業する羽目に。休日が全然休日になってねー。


通信添削はこれから2週間おきに10行程度の2つの和文仏訳の課題を出さないといけないので大変だ。高校時代、Z会を取っていた時、添削宿題の束、通称「白い悪魔」に悩まされたのを思い出した。


また、先のエントリーの通り(⇒)、先生に説教されてL'Obsという雑誌を買った。本当に効果あるのかと思うが、広範な語彙を身に付けるのに総合週刊誌を読めという言葉を信じる。


先生曰く、L'Obsならネットにもたくさん記事があるとも言われたが、分からない単語にマーカー引きながら勉強するスタイルが好きなので、敢えて紀伊国屋で紙媒体を買った。


L'obs [FR] No. 2774 2018 (単号)

L'obs [FR] No. 2774 2018 (単号)




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L'ObsというのはLe Nouvel Observateurの略で、新しい観察者という意味。


通信添削終わって疲れているけど少しだけ読む。当たり前だけど、これまで読んだ科学雑誌やアフリカ投資勧誘誌では嗅げなかった、湿ったフランスが紙面からムワ〜と漂ってくる。うわー、これフランスくせーとか言って一人で勝手に盛り上がったり(アホです)。


ページをめくってみると結構硬派な雑誌だという印象。A4で100ページ弱。社説、ルポ、紀行文に様々な分野のエッセーやマメ記事が続く。


人物評や対談記事が多いが、それが総合週刊誌だもんな。でも知らない人ばっかり。特に文化、芸能関係のエッセーあたりを読解するのは無理そう。


単語はやっぱり文語特有のそれが結構使われているので、ストレートに読み進めない。でもそれで良いんだ。しばらく分かり易そうな記事を探して読んでみる。無駄だと思ったら、この号だけで止める。

さらに勉強が膨らむ

マンツーマンレッスンを3回積んだ。
テーマを決めつつも、結局そのうち雑多な世間話に流れていく感じの進行だったが、自分がリベンジしたい資格試験の話をしたら、先生から提案があって、今度からフランス語でエクスポゼ(発表)の練習をしようという話になった。


考えて話を組み立てようと工夫することで、ぐっと力は付くんだと。熱心な先生だ。提案有難う。


かくしてこれからは毎回先生から事前にお題をもらって、それに対してエクスポゼを準備することになった。お題は「人工知能は人類にとって脅威になり得るか、否か」とか、「代理母は認められるべきか、否か」とか、そういうもの。
可否両方の答えを用意し発表し、先生から質疑を受けたり、議論をしたり。発表は暗記できなかったらノートは読んでいいと。うーむそれでも難しいけど苦しまないと伸びないかな。。頑張ってみる。


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ただし・・仏検1級で言えばエクスポゼは2次なんだ。1次こそ真面目に考えないと。去年使った対策問題集を先生に渡して、去年落ちた仏検1級1次対策を丸投げ一緒に考えてもらう。


特に去年出来なかった部分の対策が肝要だ。ライバルはもう動き出している。


名詞化:
先生曰く、これはフランス人でも満点を取れないのでは?だって。マジか、そんなに難しいのかい。ただし単語の語尾で、ある程度の分類化は出来るのと、あと異形変化の出題の頻度が高そうなので、その辺は類型化したリストを作ってもらうことになった。それに加えて、自分でも名詞化辞典とかで表現力を膨らませる練習は必須だと思うけど、時間がないね。


和文仏訳:
先生は日本語が読めないのでパスされる。取り敢えず試験まで通信添削を続けるしかないか。


長文:
穴埋め、記述の長文を少し読んでもらう。これは総合週刊誌でも読んでボキャを補えば捗るのではとのこと。
まぁ面白ければ読んでもいいけど、昨今のフランスの政治、経済、文化、芸能あたりを踏まえた内容は自分には敷居が高いのではないかなあ、それに去年科学雑誌は結構読んでたけど全然太刀打ちできなかったし・・
とかグダグダ言っていたら、今まで経験してこなかったことをする事が大事なんだ、少しは挑戦してみたらどうかと怒られた。


具体的な雑誌名でいえば、フランスのいわゆるGauche(左翼)の考えを知りたければL'Obsとか、もう少しイデオロギー関係ないものであれば、Expressや、Pointあたりが人気らしい。Le Monde Diplomatiqueはどうかと聞いたら、否定はしないがこの仏検対策レベルの長文に挑むなら難しすぎるのではだって。ふーむ。


総合週刊誌か。自分が読んできた科学雑誌や、アフリカ投資勧誘誌のような直感的な興味は全く持てないが、一度紀伊国屋で買ってレッスンのない日に読むか。


・・かくしてレッスンのない日の勉強枠も完全に埋まってしまった。朝活だけではもう賄いきれない分量になりつつある。これからどうなることやら。