とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

大阪で初めてのフランス語ボランティア通訳ガイドに挑む

5年ほど前にお世話になったスパルタ先生()、彼女は自分にとって最初のフランスコフォン(フランス語が母語)の先生であり、かけがえのない存在です。

彼女がフランスに帰国して久しいのですが、今回、彼女の両親(フランスのナント在住)が日本に旅行に来ることになり、先生の頼みでボランティア通訳ガイドを1日務めることになりました。

 

失礼な対応はできません。以下の演習を積んだのは、この要務のためです。

フランス語のニュアンスの使い分けを学ぶ - とにかくフランス語を勉強する

恩師の瞑想先生に再び挑む - とにかくフランス語を勉強する

 

練習で実地ガイドをしたことは何回かありましたが、見ず知らずの方を相手にするのは初めて。

最初は緊張しましたが、この日曜日に何とかガイドを完遂しました。行程は以下の通りです。

 

周ってみての感想。

 

1)1日の実践は1000日の練習に勝る

やっぱり実践に放り込まれての経験値は凄まじいものがあります。一日で数えきれないほどの技術、知識、心がけを学びました。

自分はガイド試験の面接に3回落ちたけど、聞いて、話して、考えて、振る舞う経験が圧倒的に不足していたと改めて感じました。

 

2)何が人の琴線に触れるかなんて分からない

自分が面白いと思っているものに期待しすぎてはダメですね。人の興味の対象なんて本当にバラバラで予見不可能です。

今回の夫妻の場合は「他に外国人観光客のいない静謐な空間」「地元の人の集まる寺社」「電車の内装」あたりに強い興味を示すのが面白かったです。

 

3)大事なのは聞くこと

フロイトの技法みたいな書き方だけど、ふと、自分はこれまで話し過ぎていたのではないかと思いました。

ガイドはあくまでもサポート役であり、気持ちよく観光してもらえているのであれば、端的に言えば黙っていても構わないのではないかと。

 

4)フランス語はrの発音が肝要

久々のフランス語の実践でしたが、自分の発音は全然違和感ないとのことで嬉しかったです。

自分が強く意識しているのはrの発音です。この「グ~」みたいなウガイ音さえうまく発音できれば、鼻濁音のinとenとか、破裂音のvとbとかは発音の境目が曖昧でも何とかなるのかなと(暴論)。

 

5)イタリア語の学習はフランス語の語彙やイディオム維持にも有用

近年勉強を積んできたイタリア語の表現からの逆引きで、フランス語の表現を引き出せたと感じた部分がかなりありました。

なんだかんだ言っても9割近くのボキャは同じ語源ですしね。今までの勉強が繋がっている感じはします(もちろん偽の友達()の罠もありますが)

 

 

・・一通り回って、お別れの時。

いつか自分がナントを訪問して、夫妻にガイドをしてもらう約束をしました(絶対に行くし)

さらには帰国したら、お礼として現地から色々なお土産を送ってくれるそうです。楽しみにしています。

非日常的な体験ができたこと、色々な未知の知見が得られたこと、そして新しいつながりが出来たこと・・ボランティアガイドを引き受けて良かったと思いました。

また機会を待って挑戦します。