とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

ウンベルト・エーコの『いいなづけ』を書取する

新シリーズに入る。

 

mariaさんからコメントで紹介いただいた教材をディクテ、ではなくてデッタトゥーラ(イタリア語で書取のこと)します。

1840年に刊行された国民的文学作品であるアレッサンドロ・マンゾーニ原作の「いいなづけ」を、現代文学の巨匠ウンベルト・エーコが圧縮、リライトしたもの。

それが2015年のNHKラジオ講座の題材として取り扱われ、補筆されて教材として出版されたと。

 

ダウンロードした音声の分量が全部で64分だから、分量的にはダイジェストって感じなのかな?

1日2分くらい進むとして、所要期間を1カ月程度と見積もる。音や綴りに慣らしながら、少しずつ話の行く末を楽しんでいけたら。

書取を勉強のプロセスに組み込むのは、フランス語学習時代の5年以上前に遡るので本当に楽しみ。

 

ちなみに、マンゾーニ原作のオリジナル版「いいなづけ」はYoutubeのAudiolibro(朗読動画)で確認したところでは1311分の分量になる模様。1日2分のディクテで2年弱かかる計算。


 

イタリア語を勉強し始めて1年を経る

 

上記のエントリーからイタリア語の勉強を本格的に始めてから1年。

文法を一通り網羅し、色々な試行錯誤を経て、NHKラジオ講座の応用編を聞いたり、小説を読んだり、中級者向け会話レッスンに突撃するところまできた。

今のところはいいペースで来ていると思う。徐々にイタリア語が面白くなってきたところだし、四則をもう少しバランスよく鍛えていけたら。

 

目下の悩みは、

1)単語の語源を調べる術がない

2)自分みたいな初学者向けの教材が乏しい

3)個人レッスンしてくれるイタリア人の伝手がない

ところあたり。

・・もう少し真面目に探してみます。

外国語カフェのイタリア語会話レッスンに挑む(無謀)

南船場の外国語カフェにスポット参戦してきました。場所はここ(中の方にはブログに書く許可は取りました)

カフェの紹介。

昼は普通のカフェ形態なんだけど、夜に会話型のレッスンを提供していて、色々な言語のレッスンを2週間ローテで提供してくれる。

申込はメールで受講希望を出せばいいだけ。全員スポット参加前提なのでシステムはシンプル。レベル別で受講ができます。

カフェはあまり広くなくて受講人数も制限がある。検温、衛生、遮蔽板などのコロナ対策は徹底している。

 

実は3年前、当時個人レッスンで師事していたフランス語のスパルタ先生()がこのカフェで講師をしていて、その伝手で遊びに行ったことがある(そのことはブログには何も書かなかったけど)

その時も面白い趣向のカフェだなとは思っていたんだけど、19時開始だし(社畜の自分にはきつい)、家と逆の方向で職場から少し遠いし、で、最近更に遠くの方向に移転してしまって。。

 

また最近になってイタリア語を勉強するようになって、自分の到達目的の練習先としてこのカフェをマークはしていたのだが、やはりなかなか予定が合わず。。

今日はたまたま人間ドックのために午後休を取っていて、ちょうど夜にイタリア語のコースをやっていた日だったので、これ幸いと思い切ってチャレンジしてみた。

コースは初級を飛び越して、会話クラス(中級くらい)にエントリー。すんごく厚かましい。

 

さっそく会話レッスンに挑む。

 

・・無謀だった。相手の言っていることは大体分かったけど、自分は中々言葉が出ませんでした。Siとか、Ho capito!とか相槌を打つのが精いっぱい。

今の自分の翻訳エンジンのデフォルトはまだまだ全然フランス語のままなんだと感じた。勉強の年数、工数が全然違うからな。。

先生も気を使ってくれるんだけど簡単ではなかった。せめて副詞がもう少し出せれば、もっと効果的に話せるのになあとか思ってしまった。

 

それでもレッスンは面白かった。90分の間に言語の話、文化の話、フランス語との違いとか色々な話をしたけど本当に刺激的な体験でした。

全然自分と異なるバックグラウンドを持つ初対面の赤の他人と知見を共有するという行為が単純に面白かったです。

もっと話せるようになって自分の意思、見識も共有できるようになりたい。毎回通うのは時間的に無理だけど、また参戦してみたいと思います。

もちろん語学的な進歩の目的にも沿うけど、何よりこのカフェは語学学習のモチベーター、アッピタイザーとして良い場所だと思う。

名作短編で学ぶイタリア語を踏破する

 

踏破。35日間、単語中心に些細なことでも日伊、伊仏辞典でザクザク調べて、色々と書き起こししながら、収録の10篇を読み進めた。

ネタバレするのも難だし個別の話の内容には触れないけど、9人10篇、それぞれ作家の個性が出てて興味深かったです。

寓話みたいな話もあれば、世にも奇妙な物語の脚本みたいな話もあったり、筒井康隆みたいな作風の人もいたりして。

 

語学学習的には、難解な文章は丁寧な注釈が付いているけど、後半になると満遍なく難しくて、倒置や省略、関係詞の使い方がどんどん荒く乱暴になって大変だった。

最後の方の話の「島」の中間話法(直接話法と間接話法の曖昧なやつ)と、「苦悶の家」の関係副詞、ジェルンディオの使い方なんかは、桁違いに難しかった。

Essere動詞のジェルンディオ(フランス語で言うêtreのジェロンディフ)が省略されると、??ってなるね。。

 

・・イタリア語の学習が予想外に順調に進んできていた中で、小説も(親戚のフランス語をずっと勉強してきた自分には)楽勝かなとかナメたことを考えていたんだけど、この本に打ちのめされて目が覚めた。

取り敢えず復習します。。

NHKラジオ講座が色々教えてくれる

イタリア語は参考書が少なくて、フランス語の4割くらいしかマーケットがないので、入門から離陸すると一気に選択肢が減る。

小説を読むのは一つの手だけど、NHKラジオ講座の応用編も面白い教材を色々提供してくれるので、本当に有難いです。

 

今放送中のイタリア語応用編(木曜金曜の7:45-8:00)の、

「マッテオのレシピ12か月 Feste, sapori e tradizioni」

は特に面白いですね。いつも楽しみに聞いています。

学習歴1年未満の自分にはまだ難しい部分も多いけど、イタリア料理を通して語学を学ぼうというのは、目の付け所がいいと思う。文学よりとっつきやすいし。

 

 

木曜のコラムからは、風土や習俗の説明とマッテオさん自身の体験を通じて、むき出しのイタリアが感じられるのが良い。自分はこういう風土浴が本当に好きなので。

金曜は調理の実演で、ただ聞いているだけで脳内に味と匂いが浮かんで来るのが面白いです。少し胸焼けする回もあったけど・・(ナスを揚げてトマトソースとチーズで挟んで焼くとか。絶対に美味しいだろうけど)

 

ちなみにこの講座で各月に対応する料理は以下の通り。リンクはWikiにつながっています。

1月 スペアリブとトマトソースのポレンタ(

2月 揚げ菓子のフラッペ

3月 聖ジュゼッペのゼッポレ(

4月 アーティチョークとえびのパスタ

5月 そら豆とペコリーノチーズのパスタ

6月 ズッキーニの田舎風タルト

7月 ナスのパルミジャーナ(

8月 トマトソースのニョッキ(

9月 ジャガイモのパスタ

10月 ボルチーニ茸のリゾット

11月 聖マルティーノのパン

12月 コテキーノのレンズ豆添え(

 

テキストに掲載されているメニューの写真が白黒なのは残念。色彩豊かそうなメニューが多いのでね。

あと、フランス語の方でも面白そうな講座があったら聞いて紹介したいと思います。

第16回給与計算実務能力検定 2 級(2021年11月)

 

というわけで試験日。給与計算力を測ってもらいましょう。

会場は京都を選択。大阪だと会場が混むのが嫌なので、選べる時はいつも京都ばっかり選んでいる。

ところが今日の京都方面の朝の電車はギッチギチに混んでいて・・想定外の事態に苦しむ。今は紅葉真っ只中。こぞって京都観光に繰り出すわけだ。大失敗。

 

取り敢えずテルサ京都という京都駅の南にある多目的ホールへ。受験者は大教室に60人くらい。平均年齢は30前半くらいで女性が少し多め。

給与のエキスパートを目指して、みんな頑張っている。自分も負けられない。

 

試験時間は2時間。全部4択のマークシートで正誤選択35問×2点+計算問題5問×6点の100点満点。70点以上が合格。

計算機、定規、マーカー、色ペンあたりの持ち込み可能なのが独特。

受験票は自分で印刷して持ってくる方式だけど、忘れても身分証があればなんとかなります。

 

10:00。試験開始。

とにかくこの試験は計算問題が解けないと話にならない。先に取り掛かる。

周りでも先に計算問題を解いているのだろうか、計算機をバシバシ叩いているやつがいて煩い。計算したいというより音立てたいだけだろ。

それでもめげずに、標準報酬計算、賞与計算、総支給計算(残業含む)など、直前に詰め込んだ手順でもって、5問とも答えを捻出していく。

それぞれ4択の選択肢の中に、自分の出した数字をすぐに見つけられたのは運がよかった。ここで間違えると原因探しのために時間がどんどん吸い取られてしまうから。

ただ、1円違いの選択肢とかが用意されているのが嫌らしい。引っ掛けが結構あるんだろう。大丈夫だと思うけど。。

 

10:25。予想を上回るハイペースで正誤問題へ移る。こっちは予想以上に難しくて大苦戦。

労基、マイナンバーあたりはこれまで培った総合力で回答をひねり出せたけど、社会保険(広義の)は難しいのが多い。

手続き系は全然やってないからわからない。実務をもう少しやれば解けるのになあという問題が多数。

 

11:00。退出可能時間に。だんだん塗り絵気味に。集中力も落ちてくる。

 

11:10。尿意が急に厳しくなってきた。持ち込みのBOSSのコーヒーボトルのせい。カフェインの尿意力をなめていた。(コーヒーを試験会場に持ち込むのは止めよう)

 

11:15。全部回答を埋めたところで、さっさと退出する。

 

・・感想。

実務を日頃から回していないと中々難しいなと。多分計算問題が全部合っていれば、受かるだろうけど、1問でもダメだとかなり厳しくなる感じ。

あと、問題用紙が回収されるのが不満。自己採点して、ああでもないこうでもないと後悔するのが楽しいのに。。

まぁ勉強になりました。合格発表は年明け。これでしばらくはまたイタリア文学に専念したいと思います。あとフランス文学にも戻りたい。

 

(2022/1/5 追記)結果出ました。

給与実務検定直前ブートキャンプをする

11月の第3日曜と言えば秋季の仏検ですね。受験された皆様、お疲れさまでした。

自分の方は、23日に給与実務検定が迫っていて、その対策を進めているところ。イタリア語に夢中だったこともあって、あまり勉強を積めていません。。

 

単元ごとの進捗。

1)給与概論・・基本的には常識があれば解けるかな・・

2)勤怠原理・・社内の今の勤怠システムを導入したのが自分だったこともあり自信あったが、細かい例外が多くて意外と難しい。

3)支給項目・・時間外、欠勤、通勤費。まだ知識の穴多いけど、覚えることはそんなに多くない。

4)控除項目・・社会保険、税金、その他控除、大枠は大体わかるんだけど、細かい部分を問われるときつい。

5)社保事務・・苦手。事務方に任せきりで実務やってないからあまり覚えきれない。

6)賞与支給・・所得税の計算が面倒くさい。普通は前月の給与基準なんだけど例外があったりして。

7)関係法規・・衛生管理者、個人情報保護担当者としての経験で何とかなるかな。。

8)社会保険・・結構複雑。社労士に投げっぱなしで弱い部分。全然頭に入らない。。

9)計算演習・・パターンゲー。簿記で言えば精算表みたいなもので、基本は問題集内の15問のパターンからしか出ないらしい。

 

・・合格ラインは70%。前任者いわく2級は選択式だし、常識あれば受かるらしいけど、過去問が手に入らないのが辛いところ。(少しだけサンプルはあるけど())

イタリア語の語源辞典を求めて彷徨う

小説の世界に入ると、新しく目にする単語が難しく高尚なものになってきて、新しい悩みが出てくる。語源をどう確認するかということ。

電子辞書に収録した伊和中辞典()も、スマホに入れたフリー仏伊辞典もよくできてるけど、単語の語源が殆ど載っていないのは不満。

フランス語のときは、カシオのExword収録のロベール仏和大辞典(小学館)が詳しくて、例えば、

Polémique(論争、論戦)・・・(ギリシア語)polemikós戦争に関する←pólemos戦い、戦争

みたいな感じで、ラテン語ギリシャ語からの変遷を中心に、どのような形で単語が形成されたか書いてあって面白かった。(以前に少しだけ確認作業の部分を紹介しています())

ロベール仏和大辞典

 

こんなの別に覚える必要はないと思うけれども、トリビアを目にして書き綴っておくだけでも、単語を脳に定着するための引っ掛かりが違うのは感じていた。

 

・・簡単に妥協しては駄目だ。Dizionario Etimologico(語源辞典)を確認してみた。

 

Dizionario Etimologico
https://www.etimo.it/

グーグルで探すと一番上に出てくる。スマホのアプリもあった。ペーパーをそのままスキャンしている構成だけど、右端がよく切れていることがある。説明分かり難い。ちょっと現用にはきつい(※全て個人の感想です)

 

Dizionario etimologico della lingua italiana

2010年発刊のペーパーバック辞典。一番安いので11000円程度。ちょっと高い。CD-ROMがついているけどデータをスマホに取り込めるかな?INDEXがどんな感じが分からないと手を出せない。

Dizionario etimologico della lingua italiana

 

L'etimologico minore. Dizionario etimologico della lingua italiana

L'etimologico minore. Dizionario etimologico della lingua italiana

これは1,400ページ越え。なかなか厚手ですね。

 

・・オンライン型でいいものがないか探してみます。

弾んで踊るイタリア文学に心ときめかす

 

 

先週から読み始めたイタリア語名作短編集。

最初の2つの作品、”Trottolina”(こま娘)と、”La traversata dei vecchietti"(道路を渡るおじいちゃんたち”)を読み終えた。

前のエントリーでかっこつけて離陸するとか銘打ったけど、簡単には安定軌道に入りません。。文章が予想以上に難しい。

今まで読んできた耳が喜ぶイタリア語とか、Euronewsのような非ネイティブ対応の文章とはレベルが違う。

遠過去が、接続法が、ジェルンディオ(フランス語でいうジェロンディフ)が、そして倒置が、文章の中で自由自在に躍動している。

文をつなぐ接続詞が極力省かれた上、主語もあまりないので、散文というか詩みたいに話が綴られていく感覚が、フランス語のそれとは違う感じ。

これこそが自分のイメージしてきた、あの弾んで踊るようなイタリア語なんだ!と勝手に得心しました。

 

・・色々なことを調べながら進むので進度はかなり遅い。けど楽しい。本当に楽しい。難しいのが楽しい。間違いなくドーパミン)が出てる。

やっぱり文学を読み解く学習スタイルは自分の嗜好に合ってるんだろうな。しばらく続けてみます。

イタリア語文法からイタリア文学へ離陸する

イタリア文学に挑む。

まいにちイタリア語の中級文法編()の復習も終わって、今受講している秋の講座()だけだと週2日分くらいの分量しかない。

文法を一通り学習した後に多読に進むのは語学学習の一つの形だと思うけど、自分もそろそろイタリア語の小説にも挑戦してみたくなった。

 

・・といっても、急に難易度を上げ過ぎると詰むし、一段上くらいの丁度良い負荷を与えてくれる本を探さないといけない。

何に挑むかはかなり思案した。。ダンテの神曲か、ペトラルカのカンツォニエーレか、ボッカチオのデカメロンか。うーむ。。

 

結局、信頼のベレ出版の短編集を選んだ。271ページの厚手の構成。見開き左側にイタリア語、右側に日本語訳を置き、下に文法解説を載せ、10の短編が収録されている。

本当は音声スクリプトがあったらもっと嬉しいけど贅沢は言えない。ゆっくり焦らずに攻略していきます。

学習方法単位で言うと第6関門にあたるけど、実際の区切りとしては第1章(基礎編)から第2章(小説編)に突入という感じかな?入門編から初級編に移るようなイメージ。

と言っても飽きたら全部なかったことにして逃亡するかもしれないので、冷ややかに見てやってください。