とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

キリストはエボリで止まった(Cristo si è fermato a Eboli)を読む

パヴェーゼの「故郷」を踏破した後、気に入った部分を復習(反芻)して一息、自分の語学学習の喜びは、小説を読み解く(読むではない)ことにあったんだと再認識しました。

ということでイタリア語小説シリーズとして、もう1冊、次はカルロ・レヴィの「キリストはエボリで止まった」(Cristo si è fermato a Eboli)を読みます。

もう6冊目ですね。

 

岩波文庫の紹介文は以下。

ファシズム活動の罪で政治囚として一僻村に流刑に処された作者=主人公カルロ・レーヴィ(1902―75)が目のあたりにした,南イタリアの苛烈な現実.現代文明から隔絶した,キリスト以前から変わることのない,呪術や神話が息づく寒村での生活を透徹した視線で描きだす,戦後のイタリア文学を代表する傑作. 

 

1945年の作品だそうです。

パヴェーゼの「故郷」が北イタリアの山奥が舞台だったので、今度は南イタリアの山奥が舞台の小説を読むのも良いかなと。

分量が多い普通の長編小説なので全部を書写するのは諦めます。2月末くらいまでに読終えられたら。

あとAudiolibro(音声読み上げ版)もYoutubeにあったので、これも復習用に活用していきたいところです。立体的に学習しよう。

 

 

 

(3/15追記) 全編踏破しました!


故郷(Paesi Tuoi)を踏破する

 

イタリア語小説の踏破シリーズです。

上記エントリーから45日、パヴェーゼの「故郷(I paesi tuoi)」を全部書写し終わりました。

書き写しをしたのは、文を分解しながら解釈することにこだわりつつ、一文一文納得しながら、じっくり進みたかったからです。

中編小説くらいの分量でしたが時間かかりました。でも毎日徹底してやった分、パヴェーゼの取っつきにくい文章でも自分の血肉になった感じはします。

こんなバカなことをするのは自分くらいでしょうけど。。

 

・・このパヴェーゼの小説も凄まじかったです、少しずつ感情が持って行かれる感覚なんですよね。終盤は毎日ヒリヒリさせられました。

シニカルな主人公を中心とした海千山千の田舎の登場人物たち、淀んだ夏の北イタリアの山奥の田舎の風土、脳を焼かれるような理不尽な展開、何とも言えない残照を残すラストなどは、本当にパヴェーゼに特徴的なものだと感じます。

 

この人の小説を原書で読めただけでも、自分はイタリア語を勉強した甲斐があったと思いました。

これで、パヴェーゼは4冊読んだことに。さて次は・・

 

 

 

 

 

 

ドトールの選曲センスに惚れる2024

 

今年も60年代後半の洋楽を中心に、ドトールで拾った曲の中で気に入ったものを載せてみます。

過度にキャッチーでポップでなく、尖ってない曲ばかりで、勉強用のBGMにはうってつけだと思います。

しかし、こんな50年前以上の曲を良く発掘してくるなと思いますね。

 

Association - Indian Wells Woman 1972

 

Chad & Jeremy - Sidewalk Requiem, Los Angeles, June 5th and 6th 1968

 

 

Harmony Grass- Teach Me How 1969

 

 

Paul Williams - To Put Up With You 1969

 

 

 

Sandy Salisbury - Here Comes That Feelings 1969

 

 

The Free Design - Ronda Go 'Round 1970

 

 

The Free Design - One By One 1972

 

 

The Hollies - Wishyouawish 1967

 

サンマルクロスを患う2

梅田の阪急三番街サンマルクカフェが、今日8日で閉店になります。

間違いなく大阪の、いや関西のベンチマーク旗艦店だったと思います。御堂筋線と阪急の間の繁華街にあって、人通り多く賑やかな場所でした。

たくさんの人が普段使いしてきたでしょうし、それぞれに色々な想い出があるでしょう。

 

自分にとっては毎日の勉強を継続するための最終防衛基地でした。

毎日23時まで開いていて、座席は地下にあってレジと分離され、レイアウトも広く余裕があるので、どんなに仕事が忙しくても、ここなら勉強できるという安心感がありました

(長時間の勉強は店が禁止してるけどね)。

 

・・閉店日になって、寂しくなって最後の巡礼に行ってきました。閉店日セールで20%引きでした。午前中でしたが結構混んでました。

パヴェーゼの小説をゆっくりと書写しつつ、店の雰囲気を味わいました。

あれだけの来客があって閉店するのは経営上の都合からではなく、新阪急の建て替えがあるからだと思うんですけど、本当に残念です。

大阪で一番変わり続ける街、梅田の景色はどんどん変わっていきます。

 

 

2024年の目標を立てる

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

2024年も去年のように目標を立てます。


 

1)産業カウンセラーの資格を取る

試験は7月にありますが、まずはその前提として現在受講中の養成講座を3月に修了しないといけません。

現状、3分の1ほど終了していますが、自分のカウンセラーとしての錬成度は講座参加者30人中で28番目くらいでしょう。

いや本当に。落第気味です。正直舐めてました。毎回ロールプレイが辛いです。。

もはや養成講座の成績優秀者に与えらえる本番試験の実技免除取得は絶望的ですが、それでもへこたれずに夏の本番に備えたいと思います。

 

2)イタリア語でも何か資格を受けに行く

今年もイタリア語は何か資格を受けようと思います。

ただイタリア語検定は、1次試験がある10月上旬は仕事が非常に忙しい時期なので、あまり時期的に合わないのが辛いところです。

PLIDAとかCILSとか、いわゆる現地式A1~C2型の資格を受けに行くかもしれません。勉強を始めて4年目になるし、そろそろ何か区切りを付けたい気持ちもあります。

 

3)通訳ガイドボランティアをする

最近はフランス語だけでなく、イタリア語でもやってみたいなと思うようにもなってきました。良いツテがないか探したいですね。

フランス語での需要が無いなら、自分が他の言語でも対応できるマルチリンガルになればいいんだと思うようになりました(英語だけは絶対に手を出さないけど)

 

4)ブログを続ける

ブログでは既に勉強法とかトリビアとか書きたいことは書いたし、自慢したいことは何度も自慢してきました。

なのでもう書くこともないんですけど、それでも2週に1回くらいは更新していきたいと思います。

昨日も人間ドックのバリウムが80時間出なくて苦しんだ話とか、身の回りの事を書こうと思ったのだけど、需要が無いと思って途中で自重しました。。

 

・・最近は特にペーソスも何もないブログですけど、たまに見にいらしてください。

2023年にどのエントリーがよく見られたか集計する

2023年にどのページが一番アクセスがあったか、Google Analyticsから抜き出してみました。

20位から1位まで取り上げていきます。去年も一昨年も取り上げようと思ったんですけど、いざとなると面倒くさくなって忘れてしまうと言う。。

 

20位

 

19位

 

18位

 

17位

 

16位

 

15位

 

14位

 

13位

 

12位

 

11位


10位

 

9位

 

8位

 

7位

 

6位

 

5位

 

4位

 

3位🥉

 

2位🥈

 

1位🥇

 

アクセス数的には1位のフランス語の馬名のものがダントツでした。

18万文字含むエントリーなので、検索に引っかかりやすいのかもしれません。

 

・・最早、外国語の馬名を検索する方のためのブログになってますね。これからどう迷走していくんでしょうか。

イタリア語学習の新機軸を考える(考えるだけ)

2022年の春から1年ほど、講義回数にして40回ほどお世話になっていた、イタリア語のプライベートレッスンの先生がいました。

 

主に会話学習と作文の添削が中心でしたが、色々なことを嫌な顔一つせず丁寧に教えてもらって本当に感謝しています。

ところが今年の春に病気になってしまい、イタリアに帰って療養するとのことでレッスンも中断になったんですけど、もう8カ月以上待機状態のまま。

イタリアとの時差も考慮したリモート授業まで想定していたのに、連絡がばっさり途絶えてしまいました。

 

・・もう契約も消滅です。少なくとも病気になるまでは誠実な先生だったし、そこでの会話が結構なモチベーションになっていたので残念です。

ということで、2024年に今受講している産業カウンセラー講座が明けたら、また新たに師を求めに行こうと思っています。

ただ、あまり関西圏のイタリアンネイティブは多くないし別のことをしようかなとも。。

 

1)イタリアの現地サイトにオンラインで教えてくれる講師を探しに行く(ただ時差がきついし相場も高い。。)

 

2)相互に自分の知っている言葉を教え合う仕組みのTandemで日本語を覚えたがっているイタリア人を探す(得体のしれない怖さはある)

 

3)大阪のイタリア語学校へ師と仲間を探しに行く(ただ平日は時間が取りづらいので土曜通学が条件)

 

あたり、色々情報集めながら新しい事をやれたらと思います。

取得してきた資格の難易度偏差値を調べる

総合旅行業務試験の合格にかこつけて、自分がブログの中で取得してきた資格の難易度偏差値を調べてみました。

勿論、内容も方向性も全く異なるものを一つの物差しで測れるわけがないので、一種の目安にすぎません。

まぁ勉強所要量の目安にはなるんだろうなと思います。

(ソース:https://shikaku-fan.net/

 

以下、難易度順に並べます。

各資格のリンクはその資格を取ったときのまとめ記事です。

 

実用フランス語技能検定1級 69 難関
3級は46,2級は55,準1級は62)

DALF C1 64 難関

総合旅行業務取扱管理者 57 普通

イタリア語検定準2級 55 普通

ビジネス実務法務2級 54 普通

貿易実務検定B 級 51 普通

第一種衛生管理者 49 簡単

個人情報保護士 46 簡単

メンタルヘルス検定Ⅱ種 40 超簡単

FP3級 37 超簡単

 

給与検定とCISTEC Associate(安全保障貿易)はマイナーすぎるせいか、掲載されてないみたいです。残念。

FP3級がとびぬけて簡単だったのは認めます。

けど、メンタルヘルス検定のⅡ種はもう少し、個人情報保護士くらいの難しさはあったと思いますけどね。。40は厳しいですね。

 

・・あとは大体こんなもんかと思います。高次の語学資格は時間の投下が必要だから必然的に高くなりますね(それだけ勉強したという自負と自慢も含む)。

 

(蛇足)

ペンディングしたままになっている通訳案内士は65(難関)。うーん自分には75くらいに思えるけど。。

・秋に落ちたイタリア語検定2級は62(難関)。上から2番目ということで、仏検準1級と同じ扱いですね。

・現在、養成講座を受講している産業カウンセラーは44(簡単)。毎回課題多いし、ロールプレイ演習は難しいし、いくらなんでも低すぎやしませんかね・・

2023年総合旅行業務取扱管理者試験結果とまとめ

 

表題の試験、8日金曜日にWebで合格発表されていたようです。

が、試験の不出来への怒りで受験票を破り捨てていた自分は結果が分からないまま・・(何やってるんだ)

ずっとヤキモキしていましたが、今日11時ごろに協会から簡易書留郵便の発送があり、そこに合格証が入っていました。

 

・・受かっていましたー。

 

安堵しました。以下の通りにまとめます。

 

(各種データ)

2023年の試験データは以下の通りでした。

合格基準点:各科目60%。

(自分:2科目E区分の受験。自己採点で約款64%、海外旅行実務60%。本当にギリギリでした。)

合格率:22.3%

(いわゆる免除なしの4科目A区分の合格率は7.9%、自分の受けた2科目E区分の合格率は26.5%。ソースは())

 

(対策)

あくまでも、怠惰な人間が、ギリギリでもとにかく受かるために取り組んだ最低限の内容としてご参照ください。

 

上記の2冊セットでやりました。

速習レッスンは頻出単語、事項が赤字で書いてあり、欄外にポイントがまとめてあるので、分かりやすいことは分かりやすいです。

テキストに厚みがあってなかなか威圧感があります。とにかく文量が多く、やり応えがあります。

 

この試験は合格率も低くて、必要な勉強時間も長いです。確実に合格点を取る水準に至るには2科目受験でも50時間は必要ではないかと思います。

自分は3週間前までイタリア語検定を目途に勉強していたこともあり、準備期間3週間、20時間足らずの勉強で挑んだので、準備不足は顕著でした。

とにかく2科目ともに高得点を取りに行く必要はない、それぞれで60%だけ取れば良いんだという割切戦術で乗り切りました。

 

以下、科目ごとに。

 

約款

暗記系が苦手なので、対策問題集を解いてキーワードと傾向を導き出し、難しいところをテキストで補強する方式で一通り学習しましたが、これが上手くいきませんでした。

本番では少しヒネられると全然わからなくなってしまって・・国内旅行業務の約款より全然難しいです。

前半が簡単なので何とかそこで荒稼ぎして逃げ切り。後半は完全に事柄を理解していないと点が取れない正誤数不明の正誤自由選択問題ばかりなので、しんどいですね。

 

海外旅行実務

時間がなかったので、暗記要素が不要と思われる順に演習を重ねて点を取りに行くという方法を取りました。

具体的には運賃計算、英語、時差などの概念理解で点が取れる部分は演習で出題パターンをチェックしつつ繰り返し演習して確実に得点源にするように努めました。

一方で、暗記要素の多い法令(関税、出入国など)は無理せず、暗記だけの観光地理は適当に放置して乗り切りました。異端戦術でした。

本番では、観光地理が壊滅で4割くらいしか取れませんでした。ここは配点が大きく、一番勉強時間に比例して点数の伸びしろが期待できる所ですから、じっくり取り組まないとだめでしたね。

ただ、運賃計算、英語、時差は満点を取ってそれでギリギリ合格したのだから、3週間の短期決戦で合格点を取るという意味では正しかったのかもしれないですけど。。

 

あとは、2科目組と4科目組の合格率の差の大きさたるや・・

先に国内旅行業務で「旅行業法」と「国内旅行実務」の2科目免除を取得してから、「約款」と「海外旅行実務」の2科目受験を目指す方が全然楽ですね。

4科目のA区分と2科目のE区分で合格率が3倍以上違うわけですからね。

 

(最後に)

威張れる点数ではありませんが、2023年に資格を残せたことを素直に喜びたいと思います。それも旅行業務の基本たる国家資格ですからね。

ボランティアガイドや、自分の生業の総務業務の出張規程や旅費規程系の整理に活用出来たら。

故郷(Paesi Tuoi)を読む

前のエントリー()で書いた通り、産業カウンセラーの勉強が大変なのですが、イタリア語の勉強も再開します。

 

取り敢えずは小説を読みます。

自分は、フランス語を学習していた時代から、迷ったとき、勉強のモチベが落ちたとき、ブログに書くことがなくなったときは、小説に取り組むことにしています。

語学学習の軸の一つですね。原書を読むのは、いくら勉強を積んでも大変な作業ですけど、得られるものも相応に大きいです。

 

・・ということで、今回も心をヒリヒリさせてくれるような何かを求めてパヴェーゼの本を買いました。

パヴェーゼとしては「美しい夏」「流刑」「月と篝火」についで4冊目。少しずつ読んでいきます。

岩波文庫の紹介文は以下。

反ファッショ運動を理由に流刑されたイタリア南端の僻村から釈放されたばかりであったパヴェーゼ(1908-50)にとって,また当時のすべての知識人にとって,おそらく最も深刻な事件はスペイン戦争(1936-39年)であっただろう.ヴィットリーニシチリアでの会話』とならぶイタリア,ネオ・リアリズム文学の原点.1941年刊.